コロナ禍での災害対応や感染対策などに役立てて!
~地域住民を対象とした「赤十字防災セミナー」を開催~
コロナ禍における災害への備えや新型コロナウイルスがもたらす病気や不安、差別への対応、感染予防対策などを普及する「赤十字防災セミナー」を11月28日、応神コミュニティセンターで開催し、地域住民39名が参加しました。
はじめに、指導員が新型コロナウイルスには3つの顔があり、第1の感染症である「病気」から第2の感染症「不安」が生まれ、その不安が第3の感染症「差別」を生み、差別がさらなる病気の拡散を招く負の連鎖を詳しく解説。
3つの感染症に対する対応法を紹介するとともに、ウイルスを正しく知り、正しく恐れ、それぞれの立場でできることを実践しながら負の連鎖を断ち切ることで、感染症を乗り越えることが大切であると強調しました。
災害への備えでは、近年、これまでに経験したことのない大雨や台風などが増加していることに言及し、今後のコロナウイルス感染症を伴う複合災害に備え、災害から命を守る対応法をはじめ、共助の重要性やコロナ禍での避難方法・避難生活のポイントなどを説明したあと、感染予防対策として有効な手洗いの実習を行いました。
実習では、専用ローションを手についた汚れに見立てて塗り込んだあと、実際に手洗いを実施。洗い残しがないかをチェックできる機器に手をかざして、洗い残しがどこにあるかを確認しながら、指導員のアドバイスに耳を傾ける参加者の姿がありました。
参加者からは、「コロナウイルスには3つの顔があり、負の連鎖で差別や病気が広がるしくみが分かった」「今日は、手洗いに勝る感染予防対策はないことを学んだ。しっかり手洗いをして、これからも健康に過ごしていきたい」などの声が聞かれました。
新型コロナウイルスがもたらす負の連鎖を詳しく解説
災害時の共助で、近所で「近助」する大切さを強調
指導員のデモにあわせ、手洗い方法を確認する参加者