未来へつなぐ災害・減災への思い
東日本大震災から10年の節目にあたり、日本赤十字社徳島県支部では、3月9日~11日までの3日間、徳島駅前の徳島市シビックセンターにおいて「東日本大震災から10年 赤十字『思い』をつなぐ展」を開催し210名の皆様にご来場をいただきました。
本展は、当支部の救護活動を通して、震災の風化を防ぐとともに、今後の防災・減災対策に役立てていただくことを目的として開催したもので、発生直後から岩手県や宮城県で活動した日赤徳島DMATや医療救護班の救護活動をはじめ、地域赤十字奉仕団による炊き出し支援などのパネル36枚を掲示。
停電中の避難所で投光器の明かりを頼りに被災者の診察を行う救護員の様子や、発生2カ月後に赤十字エプロンを身につけ炊き出し支援を行う地域赤十字奉仕団員の姿などを紹介するとともに、当支部が備蓄している「災害用移動炊飯器」、当支部オリジナル「要支援者用段ボールベッド」などの救護資器材約30点も展示。
非常用持ち出し袋の展示コーナーでは、準備できていない物や想像していなかった便利グッズを手に取り思いを巡らせ、自分にしかできない備えについて改めて考えている来場者の姿が見られました。
来場者からは、「被災者の苦労を知ることができた。」「当時の事を思い出し、防災に取り組む必要性を改めて感じた。」など、決して人ごとではない震災や防災に対するたくさんの思いが寄せられました。
当支部では、これからも東日本大震災の教訓や被災された方々への「思い」を未来へつなぐとともに、一層の防災・減災についての普及・啓発を図ってまいります。
炊き出し支援活動について取材を受ける地域赤十字奉仕団員
当支部オリジナル「段ボールベッド」を、興味深く見学する来場者
非常持ち出し袋の品物を手に取り、災害への備えについて確認