小学生リーダーが38人誕生! 青少年赤十字トレセンでこの夏児童が飛躍する
学校や地域でリーダーシップを発揮できる児童を育成する青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター(以下「トレセン」という。)を、8月18日に開催しました。
ここでは、集団生活を通してリーダーとして必要な自主・自律の精神を身につけ、生活態度全般にわたって学びを深めます。
2年振りの開催でしたが、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、残念ながら1日開催となりました。
今年の会場は 板野町板野東小学校 様のご厚意で、校舎並びに体育館をお借りさせていただきました。学校教育の中で展開されている青少年赤十字にとって、これ以上の会場はありません。
当日は県南部や西部で気象警報が発令される悪天候でしたが、県内24校から38名の児童が参加。
児童は赤十字や青少年赤十字について学びを深め、会場での過ごし方などについて説明を受けたあと、お昼ご飯の準備に。
ハイゼックスと呼ばれる炊飯袋で昼食用のお米を炊きました。
徳島県支部は、県内に215基の大釜(災害用移動炊飯釜)を設置しています。災害時にはきっと、あなたの住んでいる地域でリーダーとなって皆さんに暖かい食事を提供してくれることでしょう。
命を守る講義では、心肺蘇生法やAEDの使い方を実習。人体の代わりにペットボトルを押して、心臓マッサージを練習しました。
倒れている人に声をかける勇気、適切な状況判断ができる知識、心肺蘇生をする技術は、きっと日常生活で活きることでしょう。
さぁ、お待ちかねの昼食です。自分で炊いたお米で食べるカレーライスは絶品です。
本当はもっと“わいわい”楽しく語らいながら食べたかったのに、黙食を徹底してくれて、ありがとうございました。
避難所でご飯を残すなんてできません。廃棄物によって衛生環境が悪化するからです。…と説明したところ、ハイゼックスで炊いた1人前(1合)のお米を大半の児童が完食。指導していただいている先生方もこれには驚いていました。
昼過ぎになるとチャイムや号令、指示のない生活にも慣れてきたようで、情報が書かれた掲示板を自ら確認したり、時計を見て行動できるようになってきました。
それでは、本トレセンのメインイベント、「フィールドワーク」の始まりです。グループ毎に会場内をオリエンテーリング形式で廻り、各関門で出される課題に挑戦しました。
もちろん、順位もつきますよ。
ここは「暗闇の国」です。皆で協力し合って目的地までたどり着けたかな?
男女で協力することが難しい年頃ですが、助け合う姿が印象的でした。
次は、「無言の国」です。相手に伝わりやすいように、体の動きで言葉を伝えます。
外国人に道案内をしたり、聴覚障がいのある方にもしっかりと気持ちを伝えられますね。
さぁ、表彰式です。7つの関門を制覇し優勝したのは、落ちていた(設置しておいた)ゴミを無視せず捨てることのできたこのグループです。
トレセンで一番学んでほしかったこと、「気づき」「考え」「実行する」という態度目標をしっかりと達成してくれました。
おめでとう(๑´ω`ノノ゙ぱちぱち
たった1日のトレセンでしたが、とても凝縮された充実の時間でした。参加した児童全員が、ひとまわりも、ふたまわりも成長したように見えました。
今日の学びを学校生活、そして日常生活の中で発揮し、地域社会でリーダーシップを発揮できるようになることを期待しています。