夏の風物詩、JRCトレセンを開催!

 学校や地域でリーダーシップを発揮できる生徒を育成する「青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター(以下「JRCトレセン」という)」。

 今年は、中学校の部を727日・28日、高校の部を87日・8日に開催しました。約4年振りの対面開催となりました。

 JRCトレセンとは、リーダーシップを学び、人道的な価値観を自ら身につけ行動することができるよう、集団生活を通して学ぶ体験学習の場です。ここでは指導者からの指示や号令、チャイムはありません。随時更新される掲示板の情報と時計を確認し、注意深い生活を送ります。

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プログラム前に掲示板を確認するメンバー

 はじめに、この2日間共に活動するホームルームのメンバーで、自己紹介と各自で決めた目標を共有し、ホームルーム内の目標を決めます。初対面でまだ緊張感が漂うホームルームでした。

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ホームルームの様子

 続いて、赤十字の成り立ちや青少年赤十字の「気づき・考え・実行する」という態度目標を生活の中で活用する意義を学習しました。

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赤十字についての講義を受けるメンバー

 竹ひごタワーを用いたワークショップでは、指揮を執る人だけがリーダーではなく、互いの違いを認め合いながら、それぞれが持つ力(リーダー性)を発揮し、協力し合うことの大切さを学びました。

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決められた材料とルールの中で、より高いタワーを目指します

 青少年赤十字のボランティア活動に「1円玉募金」があります。この浄財でネパール・バヌアツの2カ国の青少年赤十字メンバーに対し、水道やトイレの設置、鉛筆やノートなどが入った文具セットの配布などの支援を行っています。

 そこで、中学生メンバーは、自分たちが支援している国についてより知識を深めるため、各自が準備してきた資料を元に各国についてまとめ、発表を行いました。

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ホームルームでまとめた内容を発表

 高校生メンバーは、避難所運営ゲーム「HUG」を使って避難者が次々にやってきた状況を想定。積極的に意見を出し合いながら、皆が過ごしやすい避難所を考えました。 

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HUGで避難所内の配置を考えるメンバー

 災害用炊飯袋「ハイゼックス」を使った炊き出しや赤十字の救護倉庫、災害救護サポートセンターの見学を行いました。新しい知識や体験からメンバーの防災力は一段と向上したようでした。

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災害用移動炊飯器にハイゼックスを入れる様子

 最後は、JRCトレセンのまとめや、この2日間の学びを活かした青少年赤十字活動の計画を行いました。真剣に考えた計画案を発表する生徒達は、誰かのために活動したいという赤十字の心を身につけているようでした。

 JRCトレセンで得た新しい知識や技術を活用し、これからは学校や地域のリーダーとして活躍してくれることと期待しています。

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学校に帰ってからも実践できるよう、JRCトレセンでの学びをまとめる中学生メンバー

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作成した計画案を発表する高校生メンバー