鳥取県青年(学生)赤十字奉仕団連絡協議会が研修会を実施
12月3日(土)、鳥取県青年(学生)赤十字奉仕団連絡協議会(会長 濱 悠典)は、とりぎん文化会館(鳥取市尚徳町101-5)に於いて、団員対象の研修会を実施しました。
今回は、団員の希望制により、赤十字救急法基礎講習を軸に研修するグループと防災を軸に研修するグループの2グループにわかれての実施としました。
【研修Ⅰ】赤十字と国際活動(B日程グループ)
赤十字についての基本的研修はすでに済ませている団員たち。今回は国際活動について特化した研修をしました。12月に行う「海外たすけあい」街頭募金活動に向けて、その使途についても学び、募金活動に向けての意欲も高まりました。
【研修Ⅱ】非常持出袋を作ろう(B日程グループ)
災害時に持ち出せるように準備しておいた方がよいものは何か。50枚ほどの持ち物カードの中から9つだけを選ぶワークショップ。グループで相談して答えを出します。どのグループも食料や飲料水は必ず必要であることを確認し、心の支えとなる家族の写真や日ごろ身近にあるものも持ち出すとよいことを学びました。研修内では、リラクゼーション(呼吸法)も実践的に身につけました。
【研修Ⅲ】赤十字救急法基礎講習(Aグループ)
当団体には、看護大学に通う学生も多数いるため、1年次には多くの団員が基礎講習の受講を希望します。座学はもちろん、実技では指導員からきめ細かな指導を受け、ペアになって取り組みました。参加者から質問もあり、「人の命を救いたい」そんな意識が垣間見える研修となりました。
【研修Ⅳ】防災セミナー(A、Bグループ)
まずは「災害」とは何かを学び、先見、気づき、考え、実行が大切であることを知りました。自助・共助・公助についての学習では、まずは自らの命を守る自助が大切であることを学び、災害時への備えとして、非常持出袋の準備、家具転倒防止など日ごろからできることについても考える研修となりました。
【研修Ⅴ】クロスロード(A,Bグループ)
災害時のジレンマを体験する「クロスロード」。様々なお題にYES・NO形式で答え、自分の意見と理由をグループで語り合います。お互いの意見を聞くと「なるほど」と納得する場面も。災害時には瞬時によりより選択を強いられます。様々な情報をもとに、よりよい方法を見い出さなければならないことを学びました。研修の終わりには「稲村の火」の紙芝居を通して、瞬時に人々の命を守る行動に出る必要があることも確認しました。
【研修Ⅵ】運営「イベントを企画しよう」(A,Bグループ)
日ごろは様々な主催事業を計画する団員たち。その基本となるPDCAサイクルや5W2Hを使って、計画・実施をすることを学びました。この研修はA,Bグループ同一のテーマで担当講師が異なる別研修としました。実際に計画を立てるワークショップをしたグループ、計画の立てるメソッドを細かく学ぶグループ、今後の活動ではお互いが得た知識をあわせて計画を進めていけることに期待します。
今回の研修は半日で6つの研修を実施しました。これは幅広く様々な知識を得るためです。もちろん、その分、学びは浅いかもしれません。しかし、これは自分の興味のある内容を見つけるためでもあります。自分の興味が湧いたことをさらに深めていただけることを講師一同期待しています。
記事:鳥取県青年(学生)赤十字奉仕団連絡協議会