令和5年台風第7号に関する対応について(第5報・まとめ)
台風7号による被災から約20日が過ぎました。鳥取市佐治町や東伯郡三朝町を中心に道路や河川に甚大な被害が生じるとともに、家屋の床上・床下浸水等、さらには農業基盤や農作物等にも大きな影響をもたらしました。
台風7号の記録的大雨による鳥取県内の被害額は234億円以上にのぼり、過去20年で最悪の被害となったことが分かりました。
日本赤十字社鳥取県支部では、発災当日の8月15日に支部災害警戒本部を設置、翌16日には支部災害対策本部に移行し、関係機関との連携のもと、被災地域への救護班の派遣や赤十字奉仕団による被災者支援活動に取り組みました。
日本赤十字社鳥取県支部災害対策本部は8月31日17:00をもって撤収し、本災害への対応を終了しました。
本災害にかかる当支部の活動にご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
日本赤十字社の使命である「人間のいのちと健康、尊厳を守る」を遂行するため、今回の災害対応で得た成果と課題を今後の活動に活かしていきます。
今後とも、日本赤十字社鳥取県支部へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本災害で被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
活動の振り返り
発災翌日の8月16日には被害の大きかった鳥取市佐治町に救護班を派遣し、保健師等との連携のもと、避難所の巡回や医療体制確立のための支援を行いました。また、日赤鳥取県支部鳥取市地区佐治町分区等からの依頼にもとづき、救援物資を配布しました。
鳥取市佐治町赤十字奉仕団は、発災当日より非常食の作成を開始し、被災者に対して温かいおにぎりや救援物資を届けました。また、隣接する鳥取市用瀬町赤十字奉仕団と協力し、平時から取り組んでいる一人暮らし世帯などへのお弁当の配布も実施することができました。
8月23日から開設された鳥取市災害ボランティアセンターでは、受付スタッフとして佐治町近隣の奉仕団員が、また、オリエンテーション時の熱中症対策指導スタッフとして赤十字救急法指導員が活動しました。