平成29年度日赤県支部災害救護訓練を実施しました

日本赤十字社山口県支部では、頻発する自然災害だけでなく、大規模災害などの人為災害に備えて、救護訓練・研修を計画的に行っています。

今年度最後の訓練として、平成30年3月3日(土)、支部主催の日赤救護班要員を対象とした訓練を山口日赤DMAT(ディーマット)の協力を得て実施。県内の赤十字施設(日本赤十字社山口県支部・綜合病院山口赤十字病院・小野田赤十字病院・山口県赤十字血液センター)より救護班3個班と、血液供給要員3名、防災奉仕団(ボランティア)10名の、総勢32名が参加しました。

1. 赤十字と災害救護活動

救護班(医師1名・看護師長1名、看護師2名・事務職2名)における各職種の役割、また救護活動内容について学びました。

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2. 基礎訓練行動

災害時に、指揮者の命令の下、全員が一致団結して整然と行動するために必要な動作を学びます。これは救護員自身の安全を守るために大切であることと同時に、機敏な行動は、周囲の被災者への信頼感にもつながります。

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3. 救護資機材操作

救護に使用する資機材の使用方法を学び、迅速な設営を訓練します。

・テント設営

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・無線機(左)、衛生携帯電話(右)

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・折り畳み寝台(左)、発電機と投光器(右)

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3. トリアージについて

災害現場では、けがや病気の人が多くいるのに対し、使用できる医療資機材は限られているため、なるべく多くの命を救うために、治療の優先付け(トリアージ)の方法について、実技を通して学びました。

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4. 時系列活動記録(クロノロジー)の取り方

災害現場においては、多くの情報が飛び交い、また多くの他組織やチームと協力することになります。現状を把握し、的確な判断をするために時系列にそって情報を整理して正しく記録するための方法(クロノロジー)について学びました。

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5. 総合演習

県外で大規模災害が発生したときを想定し、出動準備から移動、現地での活動まで一連の行動を考えるグループワークを行い、それぞれの立場での意見を活発に交わしました。

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訓練に参加した医師・看護師・薬剤師・事務職員などは、普段は異なる職場で業務内容も様々ですが、災害時には日赤救護班として同じ班で活動します。

いざという時は一致団結し、日赤の使命「いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守る」ことができるよう、今後も訓練と研修を続けます。