平成29年度赤十字防災ボランティア養成研修会を開催しました
東日本大震災から7年目の3月11日(日)、日赤山口県支部にて、平成29年度赤十字防災ボランティア養成研修会を開催しました。
この研修会は、災害発生時の初動対応から復興支援に対応する日赤山口県支部の救護活動を支援し、地域防災に貢献できる人材を養成することを目的としたものです。今回は、「赤十字ボランティア」としての基礎的な研修を行いました。
当日は、初めて防災について学ぶ方から、赤十字救急法指導員や赤十字救急法救急員、赤十字防災ボランティア、山口県赤十字防災奉仕団員など、日ごろから地域防災の活動を行っている方まで、総勢47名が参加しました。
午前中は、赤十字防災ボランティアの概要や近年の災害救護活動について講義、日赤本社開催の赤十字防災ボランティアリーダー研修会参加者からの報告がありました。
その後、ハイゼックス(熱に強い高密度ポリエチレン)を使った非常炊き出し作りを体験しました。衛生面に気を付けること、空気を十分に抜いてから輪ゴムでとめることなど、作業するうえで大切なポイントが多く紹介され、出来上がり後は試食を行いました。
また、東日本大震災等、過去の災害時にボランティア活動を行った4名から、東日本大震災等、過去の災害ボランティア活動の際に感じたことや今後の課題について発表がありました。
午後からは、2グループに分かれて、ロープワークや応用包帯、避難所生活で役立つ毛布ガウンやホットタオルの作り方等、ボランティアとして必要な知識と技術について学びました。
14時46分には研修を一旦中断し、東日本大震災で犠牲になられた方々に対し哀悼の意を表し、参加者・スタッフ全員で1分間黙とうを行いました。
最後に、県内で地震が発生したことを想定し、赤十字防災ボランティアとしてどのような準備・行動をするのか。発災直後からの動きをグループで話し合い、研修会のまとめとしました。
参加者からは「勉強になった」「もっとたくさんの知識・技術を学びたい」といった感想が聞かれ、多くの参加者が今後赤十字防災ボランティアとして活動し、災害時だけでなく防災・減災活動に協力していくことを誓い合いました。