レバノン:爆発災害の復興支援と救援金の報告
日本赤十字社(以下、日赤)では、今年8月4日(現地時間)にレバノンの首都ベイルートで発生した大規模爆発災害によって被災された方々への支援のため、中東人道危機救援金(レバノン爆発)への皆さまのご協力をお願いして参りました。この度、3か月にわたる同救援金の受付けを10月31日をもって終了致しました。
皆さまからお寄せいただいた救援金は、11月5日時点で2,200万円以上(速報値)となりました。日赤では、これらの救援金をもとに、レバノン爆発災害の被災者支援のため、国際赤十字・赤新月社連盟の緊急救援アピールに対して、追加での資金援助を行うことを決定いたしました。同救援金は全額、レバノン共和国における赤十字の人道支援活動のために使われます。
皆さまの温かいご支援とご協力に、こころより感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
ベイルート爆発災害と赤十字の救援・復興支援活動
犠牲者200人以上、負傷者も6,500人以上を出した大災害の中、現地ではレバノン赤十字社(以下、レバノン赤)が救助活動や輸血用血液の確保・供給をはじめとしてさまざまな支援を行ってきました(詳しくは国際ニュース第41号を参照)。緊急救援期を終えた後の現在も、レバノン赤は長期支援計画の下、災害からの復旧・復興に向け、各世帯を訪問して被災家屋の状況調査やニーズ調査を行い、人びとのニーズに応える支援を実施しています。このようにして、現地では赤十字のボランティアたちが、人びとに寄り添った支援を継続して行っています。
レバノン赤で活動するボランティアたちに対して、ベイルート市民の受益者からは、
「彼らが私の元に駆けつけてくれたとき、私は心から安堵し、再び息をすることができた思いです。」、「私たちへの支援のために、みんな身を粉にして頑張ってくれました。」
といった感謝の言葉が届いています。
日本赤十字社は、このような被災した人びとや、最前線で活動するレバノン赤のスタッフ・ボランティアたちに寄り添い、日本からの温かい支援を届ける活動を今後も継続していきます。
※中東地域支援のための中東人道危機救援金は11月以降も引き続き受付中です。