(速報3)ハイチ大地震 赤十字の救援物資37トンがハイチに到着!支援活動が本格化 !
赤十字の救援物資がハイチ到着
8月19日、国際赤十字の救援物資37トンを載せた最初の輸送機がパナマからハイチ共和国の首都ポルトープランスの空港に到着しました。今回届いた救援物資は、衛生用品キット500世帯分、家屋修繕用の材料キット950世帯分、ビニールシート2,000枚、キッチン用品セット1,000世帯分、ポリタンク1,500個、毛布1,500枚、マスクや手袋、ゴーグルなど個人用防護具2,500人分、蚊帳2,000枚。ハイチ国内に備蓄されている赤十字の救援物資とあわせて、被災地への安全な輸送と被災者への配付が急がれます。
輸送機は救援物資を空港に降ろした後、隣国ドミニカ共和国に向かい、ハイチとドミニカ共和国の二国間で合意された「人道的回廊(Humanitarian corridor)」の一環として、隣国からの救援物資を積んでハイチに戻ってくる予定です。
ロジスティクス・救援・ベースキャンプ・IT通信ERUの出動決定
被災地では大地震発生から5日が経ち、支援活動も本格化しています。国際赤十字では、現地でのニーズ調査・支援を調整するためにすでに救援本部代表や物資調達、保健医療などの専門コーディネーターたちが、現地に派遣され活動を始めています。
加えて、赤十字の緊急対応ユニット(Emergency Response Unit: ERU)についても、 8月17日、ロジスティクス、救援、ベースキャンプ、IT通信のERUの出動要請が出されました。各ERUを保有するスイス、スペイン、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、デンマーク、フィンランド、オーストリアの赤十字社が出動しています。
日本時間の8月19日の日本時間夜(現地時間19日朝)には、世界中の赤十字関係者がオンラインで集まり、現地で活動する国際赤十字の救援総括責任者等も出席しての3回目の会議が開催され、日本赤十字社も参加して、現地の様子や今後の支援活動についてさまざまな情報共有・話し合いが行われました。
今回のハイチ大地震による死者は8月18日現在(現地時間)2,000人を超え、負傷者も12,000人以上となっています(ハイチ当局発表)。ハイチ政府は被災地に医療チームを派遣し、これまでに1,700人以上の負傷者の治療を行っていますが、保健医療ニーズは今後も拡大することが懸念され、ハイチ保健省と世界保健機関アメリカ地域事務所(PAHO)や国際赤十字などの関係者間で対応策が話し合われています。
世界では今、日本も含めた各国で、新型コロナウイルス感染症の拡大や洪水や干ばつなどの自然災害の対応に追われています。加えて、アフガニスタンやミャンマーなど政治的・社会的な混乱の中にある国や地域も多くあります。「これまでになく、赤十字の人道支援が必要とされている」。世界人道デーでもあった8月19日、会議の中で、国際赤十字・赤新月社連盟のアメリカ地域副代表は、そう強く訴えました。世界中のほぼすべての人々が、何らかの困難に直面している今だからこそ、より厳しい状況に追い込まれていく人々のことを支えていかなければならないと、赤十字は考えています。
現地の様子はこちらからもご覧いただけます。
日本赤十字社では、被災された方の救援及びハイチ共和国での赤十字の人道支援のために救援金の募集を開始いたしました。
皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。