【速報】リビア洪水:ハリケーンがもたらした大雨によりリビア東部で大規模洪水が発生
9月10日(日)、ハリケーン「ダニエル」による暴風と大雨が北アフリカのリビアを襲い、同国東部で大規模な洪水が発生しました。被害の全容は明らかになっていないものの、多数の死傷者、行方不明者が出るなど、壊滅的な被害を与えています。
大雨によりダムが決壊したことが原因で沿岸地区へ大量の水が流れ込み、建物や道路などインフラが浸水。一部の地域では洪水の高さが最大3メートルに達しました。特に沿岸の都市デルナで大きな被害が出ているとされ、リビア赤新月社によると、少なくとも300人以上が死亡したと報告されています(2023年9月12日現在)。
壊滅的な洪水被害を受けているリビア東部©リビア赤新月社
■リビア赤新月社は直ちに避難支援、救助活動を開始
現地リビア赤新月社はこの大規模災害を受け、災害対策本部を立ち上げ、救護チームを出動させるなど緊急の支援を展開しています。
増水で家から外に出られなくなった人の避難や、立ち往生してしまった車両の移動、救助された人への応急処置など、被災者の命を守る支援をはじめ、避難場所の提供や、救援物資の配付、こころのケアなどの支援を実施し拡大しています。
捜索・救助活動を行う赤十字ボランティア©リビア赤新月社
車両を移動させるボランティア©リビア赤新月社
被災者を抱え避難を手助けするボランティア©リビア赤新月社
現地災害対策本部©リビア赤新月社
動画の再生はこちら:https://x.com/LibyaRC/status/1701247501452316945
(引用:リビア赤新月社の公式X(旧ツイッター))
被害の拡大が懸念される中、リビア赤新月社は引き続き、被害状況や被災地のニーズ評価と同時に捜索・救助活動などの対応を続けます。
■リビア赤新月社ボランティア2名が犠牲に
リビア赤新月社は、活動中の男性ボランティア2名が洪水の犠牲になったとSNSで発表しました。9月12日、日本赤十字社はリビア赤新月社に対し、彼らの死を悼む書簡を送付しました。