【速報13】イスラエル・ガザ人道危機:パレスチナ赤、ガザ北部の病院から31人の乳児を搬送
ガザ北部、パレスチナ保健省が管轄するアルシーファ病院は水や燃料、医療資材といったあらゆる物資が不足していたため、そこに取り残されていた乳児31人は生命の危機に瀕していました。
パレスチナ赤新月社(以下、パレスチナ赤)は11月19日、WHO(世界保健機関)とOCHA(国連人道問題調整事務所)と協力し、南部へ31人の乳児を搬送させることができました。ガザ北部への攻撃が続く中の危険を伴う搬送を、パレスチナ赤の救急車6台が担い、11月20日には、そのうち特に治療を必要とする28人の乳児をガザ南部の病院からラファ検問所を通じてエジプトに搬送、残りの3名は健康状態を確認し、ガザ域内の病院にとどまることになりました。
パレスチナ赤はガザ地区に39台の救急車を所有していましたが、現在稼働しているのは16台で、23台は攻撃などの影響で使用が難しい状態になっています。傷ついた人びとの元に真っ先に駆け付け、確実に医療機関での治療に結び付けるため、救急車はなくてはならない存在です。
日本赤十字社は引き続き国際赤十字と連携して国際人道法の遵守を紛争当事者へ強く要請し、人道的な配慮と基本原則の尊重を求めていきます。
みなさまの温かいご支援をよろしくお願い致します。