【速報6】ミャンマー地震:発災1週間、赤十字は救援活動の継続と更なるニーズ調査を並行
マグニチュード7.7の地震がミャンマー中部とその周辺国を襲ってから今日で1週間となりました。現地ではミャンマー赤十字社が発災直後から被災者への応急手当や病院への搬送、救援物資の配付やこころのケア活動などを展開しています。また、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)は緊急救援アピールの発出や赤十字内外の支援調整など、赤十字国際委員会(以下、ICRC)は離れ離れになった家族の再会支援やご遺体の搬送・収容支援など、そして日本赤十字社(以下、日赤)を含む姉妹赤十字社は資金援助や物資支援を実施するなど、この大規模な災害に対して国際赤十字が一丸となって救援活動を続けています。
4月3日時点の被害状況および活動内容は以下の通りです。
【ミャンマー】
死者数:3,000人
負傷者数:4,500人
行方不明者数:351人
マンダレーで活動中の巡回診療チームは、1日で130人に治療し、余震も続く中、ボランティアはこころのケアも実施しています。ミャンマー赤十字社はマンダレーでの巡回診療の様子をSNS上に動画で投稿しており、以下でご覧いただけます。
🩺 Our team provided primary #healthcare assistance to 130 patients in #Mandalay yesterday alone.
— Myanmar Red Cross (@MyanmarRedCross) April 4, 2025
We're committed to delivering essential medical support to those affected by the #earthquake. pic.twitter.com/8CXZhk26Ot
【タイ】
死者数:20人
負傷者数:35人
今回の地震ではミャンマーのほかにタイ北部でも揺れを観測。タイ赤十字社は飲料水や衛生用品セットの配付を実施。また、現在はより被害の大きかったミャンマーに向けて救援物資の配送を準備するなど、力強い活動を続けています。
ミャンマーに向けて物資の輸送準備を進めるタイ赤十字社スタッフ©TRCS
■4月4日は「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」
ミャンマーの人びとはこれまでも長年にわたり、自然災害だけでなく、国内の武力紛争や政情不安にもさらされてきました。昨年11月に発表された「ランドマイン・モニターレポート2024」によると、2023年の1年間で地雷や爆発性戦争残存物(不発弾など)によって犠牲となった市民の数は、ミャンマーが世界最多の1,003人となっています。
今後、被災地域内外への人の移動が活発化することが予想されることから、地震を生き延びた方々や、救援活動のために被災地域で活動する人びとがこのような爆発物により命を落とすことのないよう、ミャンマー赤十字社やICRCはSNSなどでの注意喚起も行っています。
日赤では今後も、被災地のニーズや状況の変化を慎重に見極め、資金援助や人的貢献、さらに救援物資の提供等についても調整を進めてまいります。少しでも多くの支援を現地に届けることができるよう、引き続き、皆さまからのご協力をよろしくお願いいたします。
「2025年ミャンマー地震救援金」
受付期間:2025年4月1日(火)~ 2025年6月30日(月)
使 途 :連盟、ICRC、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社および日赤が行う、ミャンマーおよびタイにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。