【速報5】ミャンマー地震:最前線で続けられる活動、日赤職員も現地入り
3月28日にミャンマー中部で発生した地震では、ミャンマーでの犠牲者数が3,000人、タイでも20人となりました。このような甚大な被害に対して、ミャンマー赤十字社は緊急対策本部を設置するとともに、震源地にほど近いミャンマー第2の都市マンダレーに調査チームを派遣し、更なる被害状況の把握や救援活動の継続にあたっています。現地では引き続き保健医療面および安全な水へのアクセスが喫緊の課題となっており、日中の気温が40℃にもなる中、衛生環境の悪化や感染症の流行なども懸念されます。
マンダレー近郊にあるサガインでは、ミャンマー赤十字社の浄水ユニットが活動を続けており、1日におよそ5,000リットルの清潔な水を提供しています。さらに、被災地域外からサガイン、マンダレー、ネピドーに向けて、ミャンマー赤十字社の巡回診療チームや浄水ユニット、訓練を受けたボランティアたちが追加で派遣されるなど、引き続き総力を挙げた活動が続けられています。
サガインで活動を続けるミャンマー赤十字社スタッフ©MRCS
■最前線で活動する赤十字ボランティアの声
ミャンマー赤十字社はミャンマー国内最大の人道支援組織で、登録されているボランティアの数は7,000人を超えます。今回の地震対応でもボランティアや職員が一丸となって最前線で活動にあたっており、自分自身も被災しながら、支援を必要とする人びとに手を差し伸べることの意義を感じている様子が見られます。
サガインで支援活動を続けるミャンマー赤十字社ボランティアのニラーさんは「地震が起きた時はとても怖かったし、私の家も被災しました。でも、自分を奮い立たせ、赤十字のボランティアとして活動する中で、被災してもくじけない人びとと出会い、自分も活動を続ける力をもらっているように思います」と述べました。
ボランティアのニラーさん©MRCS
■日本赤十字社職員がヤンゴン市内で活動中
国際赤十字のミーティングに参加する日赤職員(写真左から2番目)
これまでの速報でもお伝えしているように、日本赤十字社(日赤)本社職員が連絡調整要員として現地での活動を始めています。ミャンマー赤十字社や国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)、現地で活動する姉妹赤十字社などとの情報共有や連携を一層強めるほか、日赤からの保健医療要員派遣の可能性を含めて調整を進めています。
引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
「2025年ミャンマー地震救援金」
受付期間:2025年4月1日(火)~ 2025年6月30日(月)
使 途 :連盟、ICRC、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社および日赤が行う、ミャンマーおよびタイにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。