保健師による定期指導へ橋渡しを~浪江町民健康調査

日本赤十字社は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査と健康支援活動を続けています。

諏訪赤十字病院(長野県諏訪市)の山田春香看護師が11月24日~12月25日、活動に取り組みました。

直接会って話をしてこそ

20151124-1225山田春香やまだはるか看護師.JPG

町民宅を訪問し、ていねいに話を聞く山田看護師

山田看護師は今回の取り組みの中で、慢性疾患を長期治療中の、ある女性宅を訪問しました。

震災後、いわき市内でバリアフリーの家を購入し、新しい生活を始めているこの女性は明るい表情でしたが、最近の検査データを見るとあまり良好な結果ではありません。副作用によるアレルギーが出て、投薬を中止しているためでした。

面談の中で、本人から「食事療法と体操などの運動を行いたい」という希望が出されたため、浪江町の保健師と連絡を取り、適切な食事・運動療法の定期的な指導へとつなげることができました。

「町民の方がたのご家庭を訪問し、その様子を直接見て話しをすることによって、慢性疾患がある方への適切な対処を示すことができました」と、山田看護師は1カ月にわたる取り組みの成果を振り返りました。