【熊本地震から明日で1か月】赤十字活動報告・今後の展望

熊本地震において、日本赤十字社(以下、日赤)は発災日(4月14日)から救護活動を開始。これまでに以下のとおり活動を展開しています。季節が夏へと移り、現地の苦難も新たなフェーズへ。新たなニーズに応えるべく日赤は被災された方々に寄り添い、活動を続けてまいりますので是非ご取材ください。

 1 救護班による医療救護活動

●救護班144班を派遣(医師・看護師など10名程度で構成)。これまでに3,700人以上の方が受診

●益城町総合体育館、西原村、南阿蘇に応急仮設診療所を設置

 2 熊本赤十字病院の支援

地域の中核医療施設であり、熊本地震により多くの負傷者が搬送された熊本赤十字病院を赤十字のネットワークでサポート。全国の赤十字病院から、医師63人、看護職202人を含む285人を派遣。

 3 救援物資の配付 

避難所などに避難されている方々に対して、以下の救援物資を配布しました。

●毛布 18,980枚 ●安眠セット 6,401セット ●緊急セット 654セット ●ブルーシート 11,200枚

 4 義援金の受付 

※義援金は手数料など頂かず全額被災された方々にお届けします。

件数:271,997件 金額:87億2,171万7,671円 (5月9日現在集計確認分) 

 【今後の展望】

 医療救護活動を継続しつつ、地元医師会と協力し新たなニーズに迅速に対応します。

 懸念事項

●気温上昇に伴う衛生環境悪化、熱中症の発生

●発災から時間が経過し、自分の置かれた状況に直面することによる精神的な苦痛

●避難生活の長期化による健康への影響

 日赤の活動予定(一部)

●手洗い場の設置、熱中症予防啓発

●こころのケア活動の充実

 (避難者や自治体職員向け支援者支援)