熊本地震から学ぶ ~赤十字飛行隊全国支隊長研修~

2月18日(土)日赤本社にて、平成28年度赤十字飛行隊(※)全国支隊長研修を開催し、全国各支隊から28名が参加しました。

各飛行隊支隊の活動報告として、大阪支隊並河支隊長が、東京都支部に二輪奉仕団を設立し、大阪の飛行隊と合同防災訓練を開催したことについて述べ、「今後の訓練ではドローンを飛ばすことを計画しており、ドローンとヘリコプターをどのように使い分けていくかを考えていきたい。」と語りました。

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熊本県新永支隊長より熊本地震災害に関する活動報告

また、昨年の熊本地震災害に関する活動について熊本県の新永支隊長から報告がありました。発災直後から情報収集や空撮を実施。1,200人が孤立した南阿蘇の東海大学農学部キャンパスに、長野、大阪、和歌山、岡山の各支隊がヘリコプターで3往復し、物資(水460L、バナナ100㎏、パン500個)を運んだエピソードを披露。「被災者からは『赤十字飛行隊が一早く対応してくれ助かった。ありがとうございました。』と感謝の言葉をもらったことで、さらにボランティア活動の意欲が増した。」と話しました。

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東海大学農学部キャンパスにバナナを運ぶ岡山県支隊

同飛行隊の高橋隊長からは、「活動の際には、己の腕の自信が過信とならぬよう、自分の行動を監視するもう一人の自分を置く意識を持ち、無理のない余裕のある飛行を心がけてほしい」と呼びかけがありました。
将来の災害に備え、隊員同士はもちろん他の赤十字ボランティアや職員との交流や関係をより一層強化していくことを参加者全員で確認し、研修を締めくくりました。

(※)赤十字飛行隊
赤十字飛行隊は航空機を使用して日赤が行う災害救護等、人道的な業務に無償で協力することを目的とし、昭和38年に結成された本社直轄の特殊奉仕団