~全国における赤十字運動のリーダーとして~ 令和4年度赤十字ボランティア・リーダー研修会(青年赤十字奉仕団対象)を開催!
日本赤十字社は、全国各地の支部で赤十字ボランティアを対象とした様々な研修会を開催しています。本社でも支部での研修を終えたボランティアを対象にした研修会を開催しており、その1つである「令和4年度赤十字ボランティア・リーダー研修会(青年赤十字奉仕団対象)」を8月27日~28日にオンラインで開催しました。
赤十字ボランティア・リーダー研修会とは?
令和4年度は、東京の研修施設に集合し、対面での研修を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大のため急遽オンラインによる研修に変更して実施しました。同時に開催予定だった地域赤十字奉仕団及び特殊赤十字奉仕団員対象のリーダー研修会は来年1月に開催する予定です。
今回のリーダー研修会には主に30代くらいまでの青年赤十字奉仕団に所属する学生から社会人まで合計12名の赤十字ボランティアが集まりました。
8月27日~28日 青年赤十字奉仕団員対象研修会
本研修会の目的は、赤十字の理念と活動の理解を深め、各都道府県における赤十字運動のリーダーとしての資質を向上させることです。さらに、赤十字マインドを持ったボランティアのリーダーとして、平時及び災害発生時に地域の人道的ニーズを捉えた活動を行う力を養うことも目的としています。
この研修会では参加者に対して、講義内容から「気づき」「考えた」ことを研修会後に「実行する」ことを意識して受講するよう伝えています。
研修内容・当日の様子について
研修会は、支部指導講師として支部の赤十字ボランティア活動や研修の助言などを行う赤十字ボランティアが、職員と共に研修目的から講座の内容組み立てや構成の検討を行い、当日の講義も担当しました。
まずは、日々の活動の基盤となっている赤十字の理念や方針について伝えることからはじまりました。続いて、奉仕団リーダーに必要な国際人道法などの知識やリーダーシップについて学び、研修の繋がりを通して自身の赤十字への思いに立ち返り、日頃の奉仕団活動を振り返りました。
今年度は、昨年度に引き続きオンラインでの開催となったことから、昨年度の学びを生かして集合型でなくても参加者同士の学びや理解が深まるよう工夫をして講義を展開しました。例えば、Googleドライブで様々な資料を共有できるようにしたり、JamboardやGoogleドキュメント等のオンラインツールを活用したり、ブレイクアウトルーム(オンライン上の小部屋)に分かれてのグループワーク等を行うことにより、一方的な講義が続かないよう、また他の参加者とオンライン上で意思疎通をとれるよう意識し工夫を凝らしました。
研修会を通し参加者は、ニーズ(ボランティアの受け手が必要としているもの)とシーズ(技術やノウハウ、ボランティア自身)のマッチングでボランティア活動が成り立っていることや、赤十字基本原則を意識した活動を展開することの大切さを学びました。また、活動のヒントは日々の生活の中にあり、想像力や行動力を働かせてボランティア活動をする等、自身の奉仕団活動を検討する際に役立つ視点も学びました。
研修の最後には、2日間を通して学んだことを踏まえ他者・地域のニーズと、活動者自身のデザイアー(欲求)を区別し、What(何をするのか)ではなく、活動の出発点であるWhy(なぜ、どうして)から活動を組み立てることを意識した活動計画書を作成しました。
参加者の声
受講者からは「改めて赤十字の理念について学ぶことができ、自分の目指すべき姿がわかった」「(作成した活動計画書について)講師や他の参加者に良い企画と言ってもらえて自信がついた」「二日間の中で非常に密度の濃い知識がインプットできたため、これをアウトプットしこれからの活動に反映していきたい」といった声が聞かれました。
受講者は今後、各都道府県でこの研修会において作成した活動計画書をもとに、人道的ニーズに応える活動を展開していくことになります。
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