令和4年度赤十字飛行隊支隊長研修の報告と新隊長のご紹介
赤十字飛行隊は航空機を使用して日本赤十字社が行う災害救護等、人道的な業務に無償で協力することを目的として結成された日本赤十字社本社直轄の特殊奉仕団です。(http://jfa1953.org/projects/redcross-flying/)
これまでの主な活動としては、新潟地震災害、サハリン地震、北海道南西沖地震、雲仙・普賢岳噴火災害、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災などが挙げられます。また、災害での救護支援のほかに、血液輸送、緊急臓器搬送、医薬品輸送なども行ってきました。
令和4年度は10月16日(日)に赤十字飛行隊支隊長研修が開催され、全国から28人の支隊長が参加し、お互いの活動や今後の予定などについて情報共有をするとともに、一般財団法人航空交通管制協会堀井不二夫氏から講習を受けました。
飛行隊はいざという時に、被災地へ飛んで救護活動ができるよう、日ごろから飛行機の整備、操縦訓練などを確実に行い、各自治体との合同防災訓練等へ参加しています。ここ数年のコロナ禍で防災訓練が開催されることも少なく、思うように活動ができない日々が続いているとの報告がある一方で、新たな活動に取り組んでいるとの報告もありました。
群馬支隊では、支隊としての底力を挙げる活動をしており、情報提供や、物資輸送だけでなく、県からの要望を聞き、人を乗せる、運ぶ、という相互協力の協定を結んだとの報告がありました。(https://www.jrc.or.jp/chapter/gunma/about/topics/2022/1005_028735.html)
また、長崎支隊では防災訓練での様子を撮影し、YouTubeに掲載するなど、災害時にも上空からの様子をお届けできるよう新しい情報発信の方法なども研究しています。(https://www.youtube.com/watch?v=u55r0YMocvA)
さらに、熊本支隊は㈱NTTドコモ 九州支社様と「災害時における被災者支援のための相互協力に関する協定」を締結し、11月には初めての合同の訓練を予定しています。(https://www.jrc.or.jp/chapter/kumamoto/about/topics/2022/0720_027368.html)
新隊長就任
今回の研修会では、新たな隊長が選出・承認されました。昨年に第4代髙橋淳隊長が逝去されたことに伴い、運営委員会で協議されていたものです。
第5代隊長は熊本県支隊の新永隆一さんが就任いたしました。ここでご挨拶の内容を少し紹介させていただきます。
「素晴らしい先輩たちが築き上げてきた赤十字飛行隊です。皆さんからご推薦頂き5代目の飛行隊長に就任する事になり改めてその責任の重さを感じております。奇しくも私は、昭和38年生まれです。赤十字飛行隊が発足した年に生まれました。来年で60年を迎える節目の時でもあります。その節目の時に隊長就任という大役を引き受けた事にも大変、心が引き締まる思いでもあります。私は、赤十字飛行隊、隊員の皆さんは、社会に対する報恩奉仕ができる方々の集まりだと思っております。今後起こり得る災害に対しどの様な形で赤十字飛行隊が貢献できるのか、改めて皆さんと議論し、私達の活躍の場を広げていける様、努力していきたいと思っています。なにぶん、まだまだ未経験で未熟な事ばかりで御座います。皆さんのご協力を得て飛行隊の発展と皆さんの活躍の場を広げていける様、努力していきたいと思いますので、今後ともご協力頂きますよう宜しくお願いしましてご挨拶に代えさせて頂きます。今後とも宜しくお願いします」
赤十字飛行隊は、これからも空から支援活動を続けていきます。
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