令和6年能登半島地震における赤十字ボランティアによる被災者支援活動
令和6年1月1日に石川県を中心に甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」の発生から3カ月あまり。
これまで多くの赤十字ボランティアが、救護物資搬送をはじめ、救護班のサポート、炊き出しやリラクゼーション等さまざまな支援を行ってきました。
(4月9日現在:延べ1691人)
ここでは、発災直後より支援活動に尽力してきた石川県内の奉仕団・ボランティアの活動をいくつかご紹介します。
※これまでのボランティア紹介はこちら
【赤十字ニュース3月号】被災地へ希望を届ける〈2〉
https://www.jrc.or.jp/about/publication/news/20240301_038881.html
避難所でのリラクゼーション活動
七尾市で避難所となった矢田郷コミュニティセンターでは、「石川県赤十字安全法奉仕団」や「北陸大学学生赤十字奉仕団」等が、被災された方を対象に足湯やハンドケアなどのリラクゼーション活動を定期的に行いました。(延べ89人に実施)
長期化する避難生活において、リラックスする時間を持つことは、被災者の方々の心身の健康を保つために重要なことです。
寒い時期にもかかわらず入浴ができない状況でもあり、足湯等のリラクゼーションとともにボランティアの方とお話をすることで、被災者の不安な気持ちの軽減にもつながりました。
幼児を連れたお母さんも参加され、様々な世代がストレスケアを受けながらそれぞれの思い思いのひと時を過ごしました。
負傷者への応急処置
柔道整復師の資格をもつボランティアで構成されている「石川県柔道整復師会赤十字奉仕団」は、各自のスキルを活かして、1月中の16日間、延べ80人を超える団員が、複数の避難所を回り負傷者の処置等を実施しました。
ボランティアの活動により早急な処置のみならず、被災者に安心感を届けることもできました。
炊き出し活動
多くの赤十字奉仕団が取り組んできた災害時の炊き出し支援。
日頃より訓練を行ったり、炊き出しレシピ集を作成する等、災害に備えている赤十字奉仕団は大変心強い存在です。
今回の能登半島地震でも地域赤十字奉仕団、特殊赤十字奉仕団、青年赤十字奉仕団の多くのボランティアが炊き出し活動を行いました。
地域赤十字奉仕団の「内灘町赤十字奉仕団」は、2月1日(木)から計5回、町内の避難所で他団体と共同で炊き出しを行い、避難所にいる方々に温かい食事を提供するため団員たちが心を込めて料理を作りました。
日頃から地域のために活動している団員が炊き出しを行うことで、馴染みのある赤十字奉仕団の姿に地域の方々も安心したものと思います。
また、特殊赤十字奉仕団の「石川県無線赤十字奉仕団」は、金沢市老人福祉センター万寿苑にて2月と3月の2回、炊き出しを行いました。
栄養が偏りがちな被災地での食事ですが、「野菜たっぷりめった汁」と「胃にやさしい冷奴」のメニューで、被災者の方々の健康を考えた栄養満点の食事を提供しました。
青年赤十字奉仕団の「金沢星稜大学学生赤十字奉仕団」は、2月16日(金)にNPO団体と共同で輪島市役所にて炊き出しを行いました。
被災者の方をはじめ、支援活動に携わっている行政の方やボランティアの方に温かくて栄養のあるものを食べていただこうと、かぼちゃやきのこがたくさん入ったほうとうを400食提供しました。
被災地ではカップ麺やレトルト食品の提供が多い中、久しぶりの温かい料理に大変喜んでいただきました。
赤十字ボランティアはこれからも常に自分たちにできることは何かを考え、全国各地でそれぞれができる被災者支援の活動を続けていきます。
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