バヌアツ国内への防災教育の普及方法とは?~バヌアツ知っていますか?(シリーズ⑤)
前回はバヌアツに向けて日本を出発し、乗り継ぎのため立ち寄ったニューカレドニアでの研修の様子をお伝えしました。今回は、ついにバヌアツへ到着。バヌアツでの活動の様子をお伝えします。
バヌアツの歓迎会とは~バヌアツの子ども達に迎えられ
バヌアツに到着後、バヌアツ赤十字社主催の歓迎会に出席しました。そこには、支援先の学校の校長先生やバヌアツ赤十字社の事務総長、ユースボランティアと小学生が集まりました。歓迎の印として、全員にネックレスがプレゼントされました。さらに、ユースボランティアが手作りした防災教材が披露され、バヌアツでのスタディーツアーの幕開けとなりました。
本事業の進捗状況は?~防災教育の普及方法
パーティーの後半では、バヌアツ赤十字社の事業担当者から防災教育の進捗状況について報告がありました。
「事業は計画通りに進んでいます。1年目には、教育訓練省、6つの州教育局と18の対象学校の間で協働関係の合意の覚書を締結しました。これにより、防災教育をバヌアツの国立学校のカリキュラムに組み込むことが容易になります。
支援対象校には、資材や救急箱がありませんでしたが、2年目には、18の学校と6つのバヌアツの支部に資材を整備し、教材を使った研修が可能になりました。また、18個の救急箱を配備し救急法の研修を実施しました。さらに、約300名の先生と約2000名の子ども達、約200名のユースボランティアに防災教育の訓練を行いました。さらに、このユースボランティアにも救急法の訓練も実施しました。
今まで防災教育の研修や訓練は行ったことがなかったのですが、本事業により多くの方に防災の知識がつきました。」と語ります。今後は、先生方やユースボランティアが中心となり、防災教育の普及が行われます。
今後のバヌアツの課題~バヌアツには 100以上の言語がある中で
しかし、防災教育の更なる普及を行うには、子ども達に教える教科書も作成する必要があります。「バヌアツでは、英語、フランス語、ビスラマ語が主に話されています。今後は情報教育資材をフランス語に訳して活用する必要があります。また、100以上の言語がある中で、防災教育を普及するということは時間もお金もかかることですが、一歩ずつ進めていきたいです」とバヌアツ赤十字社は、今後の意気込みを語りました。
≪続≫
シリーズ⑥では引き続き「バヌアツの小学校を訪問する様子」をお届けする予定です。
スタディーツアーのメインイベントである学校訪問がいよいよ始まります。
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