いざ、バヌアツへ~バヌアツ知っていますか?(シリーズ④)
日本赤十字社の青少年赤十字海外支援事業では、ネパールへは「水と衛生の支援」、バヌアツへは「学校の子供たちへの防災教育の支援」を行なっています。本事業は、「子どもたちが自分たちのお小遣いの中から出せる金額で奉仕する」ことを目的に集められた活用資金(通称「1円玉募金」)をもとに実施。
前回は、出発日前日の様子をお届けしました。今回は、8月17日に日本を出発し、トランジットで立ち寄ったニューカレドニアでの研修の様子をお伝えします。
事前研修~出発前の空港にて
約2ヶ月ぶりに再会したスタディーツアーの参加者メンバーは、支援先の学校で披露する歌や各自が準備してきた「普段の青少年赤十字活動の紹介」、「学校生活の紹介」や「文化紹介」などの英語の発音を確認し合いました。英語教諭の指導スタッフは、一人ひとりの発音や内容に耳を傾け、アドバイスを行いました。
ニューカレドニアでの事前研修~ビーチにて
バヌアツへの直行便がないため、8月18日にはニューカレドニアへ立ち寄りました。トランジット先のニューカレドニア・ヌーメアでは、朝の涼しい時間にビーチの横で防災授業の準備をしました。明日訪問する予定の学校で活用する「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」の使い方と、英語での説明を確認しました。
ニューカレドニアの日曜日は、ほとんどのショッピングモールがお休みです。教会へ行ったり、家族で一緒に過ごす時間を大切にしているようです。
日本赤十字社のチームだと分かると、「今日はこの近くで赤十字やボランティアさんが募金活動をやっているよ」と教えてくれる方や、「地元の赤十字社でボランティア活動をしているんだ」と声をかかてくれる方がおり、赤十字のネットワークの強さや信頼の厚さをメンバーも肌で感じました。
フランス領のニューカレドニア~市内研修で学んだこと
訪問国の歴史を学ぶこともスタディーツアーの大切なことの1つです。
今もフランス領であるニューカレドニアの歴史や文化について、市内を回りながら学びました。メンバーは現地のガイドの方の話に耳を傾け、熱心にメモをとっていました。
特に海洋博物館では、実際の写真や資料などを見学しました。かつてニューカレドニアは移住してきた日本人の集合写真などもあり、メンバーはより歴史を身近に感じたようです。
「失敗を恐れずに」~本日の振り返りにて
夜には、メンバー自身が司会・記録を務める振り返りが行われます。
今日の振り返りでは、「赤十字マークをつけているだけで声をかけられる。明日から胸を張って積極的に学びたい」「挨拶を含め、相手への気配りを明日以降大切にしていきたい」といった翌日以降に向けた積極的な振り返りが行われた。
また、指導スタッフからは、失敗を恐れずに一瞬を大切にするようお話がありました。個々人が立てた明日の目標を忘れずに学びを深めていきます。
18日の夜にメンバーはバヌアツの首都ポートビラに到着しました。本日19日から、バヌアツで海外支援事業の実際を学ぶスタディーツアーがいよいよ始まります。
≪続≫
シリーズ⑤では引き続き「スタディーツアーの様子」をお届けする予定です。
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