学校からコミュニティへ広がる瞬間~青少年赤十字海外支援事業の最終評価~【シリーズ④】
令和元年12月に、海外支援事業の最終評価を行うためネパールを訪問。
前回は、日本とネパールが繋がる瞬間~青少年赤十字の子どもたちの活動~についてお伝えしました。
今回は、コミュニティでの活動をご紹介します。
子どもたちが伝えていく~家族や近所のみんなにも
青少年赤十字メンバーは衛生について学んだ知識をコミュニティへも普及しています。
子どもたちや指導者が継続的にコミュニティへ訪問し、清掃活動を行い、日々の生活の中で役立つ衛生管理方法について、家族や近所の方へ伝えています。
衛生について無関心だった方が、共同の手洗い場や食器をきれいに保つ方法を学び、毎日の生活の行動に変化がみられるようになりました。
コミュニティの理解を得るには・・・
この事業を成功させるのは、コミュニティで生活する方々の協力が必要不可欠です。活動当初は、青少年赤十字メンバーが行う衛生活動に理解を得ることが難しく、なかなか協力してもらえませんでした。
しかし、青少年赤十字の指導者と子どもたちが熱心に、何回もお宅へ訪問し、説得を重ね、理解を得ることができました。
今まで、青少年赤十字メンバーや指導者が970回以上家庭へ訪問し、4,700人以上の地域住民へ衛生についての知識を広めました。
私の家は基準をクリア!~達成ステッカーも配付~
青少年赤十字メンバーの活動の結果、重要性を理解したコミュニティでは、トータル・サニテーション※を目指し、日々衛生管理を徹底しています。
家庭ごとに衛生管理のチェックを行い、基準をクリアした家庭にはステッカーが貼られます。
このように、コミュニティの衛生状況が一目でわかるように工夫しており、本支援が終了した後も、引き続き地域をきれいに保つため、定期的な調査や青少年赤十字メンバーのお宅へ訪問を継続していきます。
※ トータル・サニテーション:コミュニティが全体として衛生改善に取り組み、コミュニティという単位での野外排泄の根絶にコミットすること
シリーズ⑤では、運動場で行う衛生ゲームやネパール赤十字社職員の活躍などをご紹介します。お楽しみに!
~ 続 ~
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