日本とネパールが繋がる瞬間~青少年赤十字海外支援事業の最終評価 ~【シリーズ③】
令和元年12月に、海外支援事業の最終評価を行うためネパールを訪問。
前回は、ネパールでの授業や衛生ルームについてお伝えしました。今回は、青少年赤十字の子どもたちの活動についてご紹介します。
日本とネパールの子どもたちが活動の主役
青少年赤十字海外支援事業の特徴の1つは、日本の子どもたちが集めた募金がそのままネパールの子どもたちの活動に使われているということ。
最終評価をでは、2つの想いが繋がる瞬間に立ち会いました。
トイレを掃除することを学ぶ~行動が変わった
この事業が始まる3年前の学校のトイレは荒れ放題。ゴミ箱もなく掃除するという習慣がありませんでした。
それが今では、募金により清掃用具が支給され、トイレをきれいに保つことの大切さを学び、掃除する習慣が身につきました。
「日本の皆さん ありがとう」~青少年赤十字サークルメンバーの活気が学校全体からコミュニティへ
行動を変える「カギ」は、青少年赤十字サークルのメンバー。会長をはじめメンバーが中心となり、学校内外での衛生普及活動に努め、友達やコミュニティの人たちの心を動かし、行動変容に繋がっています。
メンバーの活動の一部は、日本の青少年赤十字メンバーが集めた募金から成り立っています。また、ネパールの青少年赤十字メンバー自らも募金活動を行い、この活動を自分たちの手でも続けていけるように工夫しています。
コンテストを通じて学ぶ~SDGs 安全な水とトイレを世界中に~
衛生普及活動の1つに、絵画コンテストがあります。今回のテーマは、「トータル・サニテーション※における青少年赤十字メンバーの役割」。衛生に関する知識、アイデアや活動を描きながら知識を共有することが目的で、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」とも合致しています。
これら2つの絵はコンテストの応募作品の一つ。12才のSabin君(左)と13才のPradip君(右)が2時間かけて書き上げました。
学校の生徒がこの絵を見て、衛生について学ぶことができるように、誰でもが見ることができる場所へ掲示します。
※トータル・サニテーション:
コミュニティが全体として衛生改善に取り組み、コミュニティという単位での野外排泄の根絶にコミットすること
シリーズ④では、学校からコミュニティへ広がる瞬間をご紹介します。お楽しみに!
~ 続 ~
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