【308人の中高校生が参加!】日本全国の青少年赤十字メンバーが集結 ~生徒達の気持ちの変わりように先生からも驚きの声が寄せられました~
令和3年12月25日と26日の2日間で「青少年赤十字創設100周年直前令和3年度青少年赤十字スタディー・プログラム」を開催しました。通常実施していた高校生対象の全国の青少年赤十字のリーダーを養成する、4泊5日の宿泊型研修「青少年赤十字スタディー・センター」に代わり実施したものです。
令和4年に迎える青少年赤十字創設100周年に向け活動の中心人物を育成するため、今年度に限り中学生も参加しました。プログラムを通じ、青少年赤十字創設100周年について理解を深め、新型コロナウイルス感染拡大の影響下においても、人道のこころの大切さを学び、オンラインで協働しました。
~ネスレ日本株式会社による特別講義~
今回、特別講義としてネスレ日本株式会社に「環境問題」についてご講演いただき、参加者は環境問題に関し、世界で何が起こっているのか、問題は何か、自分にできることは何かを学びました。
~オンラインで協働し、様々な実践力を身に付けました~
「青少年赤十字創設100周年SNS企画」「防災」「国際理解・親善」の3つのプログラムを体験。全体の講義とは違い、グループごとの少人数で学びました。
・【青少年赤十字創設100周年SNS企画】
各県の代表者が「私の考える青少年赤十字」を順に発表し、1つの動画を作成しました。
参加者の「私の考える青少年赤十字」はインスタグラムの青少年赤十字全国指導者協議会公式アカウントからもご確認いただけます。
・【防災】
防災に関する事前準備の大切さを知るため、防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」を使い、避難所に持っていくものを個人で考えました。その後、オンライン機能のひとつで、参加者が画面を操作し、グループで協力し、1つの答えを作りました。
・【国際理解・親善】
広く世界のことを知り、助け合う精神を養うことを目的としています。国内における国際理解として、「校舎内では土足禁止」など、いくつかの難しい日本語をグループで協力し、「やさしい日本語」に置き換えました。日本語が少ししかわからない、困っている人に声をかけられる実践力を身に付けました。
~これまでの活動を振り返り、学びや変化を確認~
青少年赤十字では、日本赤十字社の「ミッションステートメント」と同じように「ちかい」を掲げて活動をしています。2日間の研修を通じ、“本当のやさしさ”や“人道の4つの敵”を念頭に入れ「ちかい」をグループで話し合い、わかりやすく言い換えました。
グループが発表したちかいの一部を紹介します。
・「わたくしは一人の人間として優しい心を持ち、人種や国境を越えて協力し、自ら行動することをちかいます」
・「わたくしたちは一人ひとりが意志を持ちリーダーとして、人道のこころに基づいて、心と体を強くし、想像力を膨らませ多様性に対して関心を持ち、尽くすことをちかいます」
2日間で学んだ人道のこころやリーダーシップなどが意識された「ちかい」となりました。
~青少年赤十字創設100周年に向けた活動宣言~
プログラム全体を通じ、参加者は創設100周年を見据えたこれからの活動(活動宣言)について、グループで話し合い、全体で発表を行いました。
グループが発表した「活動宣言」の一部を紹介します。
・「自他ともに愛する心を持ち、言動の先を見据えながら奉仕活動を継続し新たな未来に繋げる」
・「自分の意志をしっかり持ち、他人の意見を受け入れることを意識し、観察力を鍛えながら活動をする」
愛情や思いやりをもち、新たな未来を切り開く決意は、青少年赤十字が掲げる長期ビジョンと一致する活動が宣言されました。
2日間のプログラムを通して、参加者からは、
「異なる県の意見を聞ける貴重な機会だった」「このスタディー・プログラムで学んだことを県全体に共有したい。気づき、考え、実行するというサイクルを回し、これからの赤十字活動に励みたい」「自分と相手という異なる考え方の中で多様性をすぐに受け入れることは難しいが、相手や物事について自分から主体的かつ積極的に知ることで、多様性を受け入れられることにも繋がると思った」などの意見がありました。
また、見守っていた青少年赤十字指導者からは、
「改めて、人道・リーダーシップ・コミュニケーションについて考えさせた上に、では自分達はどうするのか?と意欲を沸き立たせてよかった」「講義だけでなく、考えさせる仕掛けや作業を取り入れるなど、主体的な学びの工夫がたくさんあり素晴しいスタプロだった!」などの意見がありました。
最後に、青少年赤十字創設100周年に向け、大物アーティストからの楽曲提供とこの楽曲を使ったダンス企画の告知を行いました。5月5日のオープニングイベントで発表予定です。詳細は公式インスタグラムをご確認ください。
人道の輪の拡大を目指し、これからも赤十字運動の担い手を育成していきます。
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