大野市赤十字奉仕団結成70周年記念式典が開催

 「未来につなげよう・広げよう・奉仕の輪」をテーマに結成70周年を迎えた大野市赤十字奉仕団(藤堂朱実委員長・団員数360人)は11月17日、市内の学びの里「めいりん」で記念式典を開きました。式典前にはヴァイオリン・ファゴット・ピアノの演奏が披露され、美しい音色が記念日に花を添えました。
 式典は二部構成で行われ、第一部では、これまでに亡くなられた奉仕団員への黙祷で始まりました。国歌斉唱や市民憲章の唱和などに続き藤堂委員長が「奉仕は、人生の家賃。人は人に支えられて生きている。関わったすべての人に恩返すことはできない分、自分が住んでいる社会に還元する。これがボランティアの本質です」と呼びかけ、日ごろの奉仕団員への感謝を述べました。地区長である石山志保市長は奉仕団への労をねぎらいながら、「奉仕団は大野市にとってなくてはならない存在」と、会場を優しく包むような言葉で式辞をされました。引き続いて永年功労のあった西山里枝さん、永森慶子さん、吉田とみ子さんに石山市長から表彰状が授与され、割れんばかりの拍手が贈られました。
 第二部では、東京の危機管理教育研究所の代表である国崎信江さんの「今後の災害を生き抜くための防災対策」と題した記念講演が、一般公開して行われました。国崎代表は、大野市のハザードマップを引用しながら、女性や生活者の視点から地域防災の備えの大切さを訴えました。わかりやすい内容に参加者らは終始、うなずきながら国崎代表の話に聞き入っていました。会場には、同奉仕団が取り組んだ防災訓練などの写真や牛乳パックを使った独り用の非常食パックの展示され、通り行く人たちの興味を誘っていました。

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式典に花を添えた演奏

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大野市赤十字奉仕団員の皆さん

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記念式典に参加した多くの団員ら