高校生と語る"イスラエル・ガザ"の1年~さいたま市立浦和南高校でトークセッション~
昨年10月以降激化した、イスラエルとガザの武力衝突から10月7日で1年が経過しました。
ガザ地区では、医療が崩壊寸前と報道されていますが、今年5月、赤十字国際委員会(ICRC)は野外病院を開設。治療にあたっています。
10月4日(金)、イスラエル・ガザ人道危機から1年となるのを前に、青少年赤十字(JRC)加盟校であるさいたま市立浦和南高等学校で、赤十字国際委員会(ICRC)の外科・整形外科医として4度にわたりガザへ派遣され、野外病院でも活動した安藤恒平医師を招いたトークイベントを開催しました。
選択授業の一環として開催され、現地の状況や赤十字の活動、安藤医師が見たこと、感じたことを、対話を通して同校の3年生約30名に伝えました。
生徒たちは、「命の危険を感じたことはあるか」「なぜ医師を続けられるのか」といった質問を投げかけ、真剣な表情で学んでいました。
対談後、多くのメディアからのインタビューに応じた生徒は、「ミサイルが飛んでくるような中で生きている人がいると考えると、戦争が早くなくなればと強く思った」「野外病院は混沌とした状況をイメージしていたが、機材などのハード面、人事などのソフト面ともにしっかりと整備されていると思った」「現地のことを発信するとともに、募金などに協力することが私たちにできることだと思う」と話しました。
安藤医師は、「どんな体験をしたか疑問をもってもらいたかったし、それに対して答えが返ってきたときに何か考えるきっかけにしてもらえたらという思いでお話ししました」と語りました。
当日の動画(日本赤十字社YouTubeアカウント・25分)
当日の様子