日赤創立者のひとり・大給恒公ゆかりの地を訪ねて~埼玉県青少年赤十字賛助奉仕団全体研修会を開催~
当支部所属のボランティア団体「埼玉県青少年赤十字賛助奉仕団」は、10月9日(水)~10日(木)に「全体研修会」を開催しました。
賛助奉仕団員は小・中学校、高等学校で青少年赤十字を指導してきた元校長・元教員で組織されている団体で、青少年赤十字活動(以下、JRC)の普及・支援活動を行っています。
毎年行われている全体研修は、赤十字についての理解を深めるとともに、今後の活動や支援の在り方を考え、ボランティアとしての資質の向上を図ることを目的としています。
研修には30名のボランティアが参加。今回は、日赤創立者のひとり大給恒公ゆかりの地・長野県を訪問し、赤十字歴史資料館や龍岡城五稜郭等の見学を行いました。
研修の様子をご紹介します。
長野県賛助奉仕団との実践発表・交流会
当県からは、現役のJRC指導者で組織される指導者協議会と連携した取り組みや、学校訪問、JRC加盟校支援の在り方についての発表を行いました。長野県からは、大給恒公を赤十字やJRCの理解のための教育資源として活用していることなどが紹介されました。
長野県赤十字歴史資料館の見学
日赤長野県支部の敷地内にあるこの資料館。館内には、長野県支部に収蔵されている初代内閣総理大臣伊藤博文の書「十字赤章」や日本赤十字社初代総裁小松宮彰仁親王の書「仁義」、赤十字救護看護婦の記録、戦前の赤十字ポスター等が展示されています。
当日は、長野県広報奉仕団のボランティアがガイドしてくださり、日赤の歴史と事業を学びました。
龍岡城五稜郭の見学
日赤の創立者・佐野常民(初代社長)とともに創立に尽力した大給恒公が幕末に築城した「龍岡城五稜郭」。
大給恒公は元の名を松平乗謨と言い、江戸時代はこの地の大名でした。大手門広場には大給恒公の胸像があります。
ここでは、龍岡城保存会の会長でもある長野県青少年赤十字賛助奉仕団のボランティアにガイド役を務めていただき見学しました。熱い思いのこもった説明で、日赤をつくり育てた大給恒公の情熱が伝わってきました。
参加者の感想
- 「研修」と銘を打つと、とかく形式的なものになりがちですが、研修部会で1年かけて内容を考え開催しました。長野県支部や賛助奉仕団の方々に連日案内をいただき、地域を超えた赤十字の心がクロスした交流・研修になったと確信しています。
赤十字の母と呼ばれる大給恒公の築城した五稜郭「龍岡城」、従来の日本式城郭とは一線を画す防御構造は、まさに斬新そのもの。
敵味方わけへだてなく救済する博愛の精神を持ち、常に時代の変化に敏感な先見力を備えた、まさに「知」の人物、大給恒公に思いを馳せる全体研修会でした。 - 昨年は、日赤の創立者である佐野常民公・大給恒公の墓所を訪ね、今年は、大給恒公ゆかりの地を訪問しました。
創設者の想い、情熱、赤十字の歴史を深く学ぶことができました。今後のJRC、ボランティア活動の糧になった研修会でした。 - 赤十字に対する更なる理解を深める目的で大給恒公ゆかりの地、長野県に出かけました。
どの場所でも、実物を見ながらボランティアガイドさんの説明を聞くことで理解が深まりました。赤十字に対する理解がさらに深まり、充実した研修となりました。