着衣泳・水に入らないレスキュー講習を小・中学校で開催!~水の事故から大切ないのちを守るために~
コロナ下でも夏休みシーズンは、海や川、プールでの水遊びの機会が増え、水の事故が多く起きる季節です。水の事故の約7~8割が着衣の状態で発生しており、水の事故を未然に防ぎ、また、万が一事故が起きたときには適切な行動をとることが大切です。
そこで、静岡県支部では、夏休み前の6月から7月にかけて、県内30校の小・中学校の児童・生徒2,211人を対象に、プールでの「着衣泳」や屋内での講義を中心とした「水に入らないレスキュー(※)」講習を実施。新型コロナウイルス感染防止に留意して、延べ143人の赤十字水上安全法指導員が指導を行いました。
※「水に入らないレスキュー」とは:
屋内で、プールや海、川の危険なポイントについて学び、水の事故防止に役立てる。また、水の事故が起きてしまったときに、水に入らず陸上から救助する方法を学ぶ講習。
着衣泳
子どもたちは、水面上に仰向けで浮いた姿勢を保つことで呼吸を確保し、救助を待つ「浮き身」について学びました。着衣状態で水に入ると動きにくく体力の消耗も激しくなることを体験。ペットボトルを用いて浮くには、どのように持てば浮きやすいかを考え、工夫して試してみたりする様子が見られました。
また、子どもたちは、ライフジャケットを着用することの大切さも学び、「ライフジャケットを着たら簡単に水に浮けた!」と感想を述べました。
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着衣泳
ペットボトルをどのように持てば浮きやすいか体験する様子
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着衣泳
ライフジャケットを着て浮く様子
水に入らないレスキュー
子どもたちは、水の事故にあわないための注意点や、溺れている人を水の中に入らないで救助する方法を学んだ後、イラストによるクイズ形式でプールや川、海の危険な箇所について考えました。
また、溺れている人を靴やかばん、クーラーボックスを使って救助する動画を視聴。実技では、溺れた人に浮き具の代わりになるペットボトルを投げてみたり、ほうき(長い棒)を差し出してみたりと、身近なものを用いた救助の方法を体験しました。子どもたちは、「溺れた人を見つけたときに、自分が水の中に落ちないように注意しながら、陸上から助けたい」と感想を述べました。
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水に入らないレスキュー
溺れた人に長い棒を差し出して、救助する方法を体験