シリアにおける紛争は7年目に入りました。いまだ、終息の見えない中、人々は避難生活が長くなり、状況は悪化しています。1350万人以上の人が、支援なしには生きられない状況に追いやられ、家を失った人はいつ自分の故郷に帰ることができるのかわからない、出口の見えないトンネルの中にいます。
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アレッポ:戦闘地からの避難中に生まれた奇跡
ホーリヤちゃん
気温が低い中、長時間激戦区から避難するタイミングを見計らっていた時、一人の母親が産気づいてしまった。シリア赤新月社ボランティアは、すぐに自然分娩ができるセットを用意し、赤ん坊を取り上げました。その後、母親と赤ちゃんの安全を確保し、救急車で病院に運びました。(アレッポ、2016年12月)
ハマ:栄養クリニック調整員
マーシルさん
「サラミーヤでクリニックが始まったとき、私たちは9人のチームでした。しかし、状況が悪化し、一時スタッフが5人になりましたが、また9人で頑張っています。
対象地域すべてを回りきれるよう努めていますが、少人数のチームなので、巡回診療で同じ地域に戻るまでには大変な時間がかかります。でも、人々に私たちが何をしているのかを説明し、良い関係を築いてこれたので、今では私たちが来るのを誰も拒否しません。」(ハマ、2017年3月)
※ハマ県のサラミーヤは、戦闘が激しく、アクセスの困難な地域が多くあります。そこに、巡回診療で医療や栄養を届けています。
シリアから難民キャンプへ
シリアの破壊された街。赤十字の救急車にて、巡回診療を行う。
生活に必要最低限の荷物を持って避難する母と子どもたち。
シリアとレバノンの国境近くの非公認難民キャンプ。このようなキャンプが点在している。
ファティマちゃん(7)とマフムドくん(6)
両親と一緒にシリアからレバノンの非公認難民キャンプに逃げてきました。「赤十字がトイレを建ててくれたので、とっても安心です」とファティマちゃん。「テントの周りがドロドロにならないので、外で遊べるようになってうれしい」とマフムドくん。
スーヘイラちゃん(6)とジャナちゃん(6)
「飲み水がきれいになって、おなかが痛くならなくなりました」
みなさまのご協力で、これまでにできたこと
日本赤十字社は2016年度に、
2億1800円の資金支援を実施。
のべ16人の要員を派遣しました。
国際赤十字としての活動一覧(予算300~400億円)
2016年度の実績
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国
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2017年度の計画
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- 食料配布(79万人)
- 衛生用品配布(45万人)
- 毛布とマットレスの配布(17万人)
- 医療支援
- 巡回診療
- l救護活動
- こころのケア
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シリア
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- 食料配布(127万人)
- 保健医療の提供(100万人以上)
- 病院施設の再建
- 医薬品の供給
- 救急車および救護活動
- こころのケア
- 衛生用品配布(24万人以上)
- シェルター支援(40万人分)
- 緊急時用のテントの備蓄
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- 衛生用品配布(375か所)
- 給水タンクの設置(924基)
- トイレ建設(823基)
- 環境改善
- 衛生促進活動
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レバノン
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- 給水・浄水事業の継続
- 建設したトイレのメンテナンス
- 環境改善
- 衛生促進活動
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- 地域住民参加型保健活動(約9万人)
- こころのケア(2.3万人)
- 生計支援
- 職業訓練
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ヨルダン
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- 地域住民参加型保健活動の継続
- こころのケア
- 生計支援
- 職業訓練
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- 食料支援(約11万人)
- 給水(国内5県)
- 衛生用品配布(約18万人)
- 救援物資配布(マットレス、毛布、キッチンセットなど)
- 医療支援
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イラク
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- 救援物資配布(10万人)
- 医療支援(13万人)
- 巡回診療実施(4チーム)
- 給水と衛生
- 緊急事態に備えたテントと食料の備蓄
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- 救急車での救護
- 給水(15か所)
- 医療機器支援(8病院)
- 毛布などの救援物資配布
- 食料配布
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イエメン
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- 救援活動(19万人)
- 食料支援
- 安全な避難所もしくは住居の提供
- 衛生促進
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- シリア国内のパレスチナ難民支援
- 医療支援
- リプロダクティブヘルス
- 対人暴力の予防
- 障害を持つ人々への教育とリハビリサービス
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パレスチナ
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- シリア国内のパレスチナ難民支援
- 医療支援
- リプロダクティブヘルス
- 対人暴力の予防
- 障害を持つ人々への教育とリハビリサービス
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シリアでは、71人の赤新月社スタッフ・ボランティアが活動中に殉職しました。(2017年3月30日現在)
※赤新月社=イスラム圏における赤十字社の意
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中東人道危機救援金
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日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当
TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507
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