手洗い習慣の大切さ ~緊急事態に役立つ平時の赤十字活動~

現在、世界的規模での新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、一人一人が感染を防ぐための衛生行動がひろく呼びかけられています。例えば、こまめに石鹸で手を洗うこともそのひとつ。手の表面に付着したウイルスや細菌は、正しい手洗いを実行することで、かなり落とす効果があるからです。いつも以上に毎日意識して行われている方も多いのではないでしょうか。
ひとたび世界の国々に目を向けると、まずもって水を手に入れることさえ容易でない環境もある中、赤十字は、平時から水と衛生に関する活動を推進し、手洗い習慣の大切さを啓発しています。今号では、日本赤十字社(以下、「日赤」)支援による世界の赤十字社による活動を3つご紹介します。

フィリピン:"子どもたちが自分で考える衛生習慣"

下級生に手洗い指導をする様子

下級生に手洗い指導をする様子

フィリピン中部に位置するセブ島。ビーチリゾートとして有名なこの島ですが、2013年11月の台風30号「ハイエン」により、広範囲に壊滅的な被害を受けた地域の一つです。フィリピン全体の被災者数は、人口のおよそ16%にあたる1,600万人にも上りました。セブ島北部地域で実施した地域保健衛生事業では、小学校に通う子供たちを対象に衛生促進活動を行いました。「子供たちが自分で考える衛生習慣」とは?

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ハイチ:"長期的な活動が生んだタカラ"

「コレラを撲滅しよう!」と手をあげる住民たち

「コレラを撲滅しよう!」と手をあげる住民たち

カリブ海に浮かぶ島嶼国、ハイチ。日本からの直行便はなく、アメリカやカナダを経由しておよそ35時間。そんな日本からは距離的に遠い国で、2010年に発生した大地震、そしてそのあとに大流行したコレラに対して、日赤は緊急救援から復興支援まで様々な形での支援を実施しました。中でも住民参加型の保健事業は、特に地震の被害が大きかった地域を対象に実施しましたが、そこで活躍した地元看護師たちは、コレラの感染が深刻な地域も訪れて、予防に必要な手洗いや汚れた水の処理などについて、住民たちに伝えて回りました。

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ネパール:"水とくらし"

何をしているところでしょうか?

何をしているところでしょうか?

世界の屋根とも称されるヒマラヤを擁するネパールは、2015年に大きな地震に見舞われました。全壊または半壊した家屋は89万戸あまり、被災者はおよそ560万人と報告されています。日赤が復興支援にあたってきたシンドパルチョーク郡の山間地域の村々では、各家庭に水道設備があるわけではありません。そこで、安全な水を確保するため、村人の参加のもと、大がかりなプロジェクトが行われました。赤十字が実施した具体的な支援とは?

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新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう

  詳細はこちら→ http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html

news_no13_1Apr2020.pdf