【速報】パプアニューギニア地滑り:2,000人以上が生き埋めか、難航する救助活動
南太平洋のパプアニューギニアの中部エンガ州で2024年5月24日午前3時ごろ、大規模な地滑りが発生しました。エンガ州は、首都ポートモレスビーから北西に600キロほど離れた山間部に位置します。
パプアニューギニア国家災害センターによると、この地滑りで2,000人以上が生き埋めになったとされています(5月27日時点)。
一刻も早い救助活動が求められますが、道路が寸断しており被災地域に重機や救援物資の搬入を行うことが困難であること、小規模の地滑りが多発しており住民の更なる避難も必要であること、被災地域周辺で部族同士の争いも起きていること等から、救助活動は非常に困難を極めています。
首都ポートモレスビーでは、現地で活動する赤十字(パプアニューギニア赤十字社、オーストラリア赤十字社、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟)が会合を開きました。今後も、当局やパプアニューギニア国家災害センターとも調整しながら支援について検討していきます。
被災地から150キロほど離れたところにあるパプアニューギニア赤十字社マウントハーゲン支部には、1,000個の飲料水容器や毛布、200個のバケツやソーラーライトなどの救援物資が備蓄されており、安全が確保され次第、救援物資の配付を行う準備をしています。
日本赤十字社も、国際赤十字・赤新月社連盟アジア・大洋州事務所などを通じて情報収集に努めています。今後も現地からの要請に応じて支援を検討していきます。
パプアニューギニア赤の広報官と国際赤十字・赤新月社連盟代表部の五十嵐代表がインタビュー対応(CGTN Global Watchより)