イスラエル・ガザ人道危機:高校生とのトークセッションを実施しました
2024年10月7日で、イスラエル・ガザ人道危機から1年がたちました。
日本赤十字社は、これまで23回の赤十字国際ニュース配信や報告会、記者会見を通じて皆さまに現地の様子と国際人道法の重要性についてお伝えしてきました。1年がたつ今回は、赤十字国際委員会(ICRC)でこれまで4度にわたりガザへ派遣された外科・整形外科医の安藤恒平さんと、青少年赤十字加盟校であるさいたま市立浦和南高等学校の生徒と、トークセッションの形でこの1年を振り返りました。
安藤さんは、直近では2024年8月2日から9月3日までの1か月間、日赤も開設を支援したガザ南部ラファにある赤十字野外病院に派遣されていました。生徒たちとは野外病院の施設や診療の様子、現地での実際の生活などを中心に話が進められました。
こちらは、当日の様子を25分にまとめた動画です。ぜひ、ご覧ください。
トークセッションを終えた生徒たちからは、
「普段テレビで耳にするだけのことを、実際に現地で貢献してきた人のお話や現地の被害の写真を見ることを通じて理解を深めることができました」
「ニュースを見たとき、ひとごとだと思わずにしっかりと受け止めて、家族や周りの友達に伝えられるようにします」
「赤十字のマークを付けた人や建物などを攻撃してはいけないことを初めて知ることができ勉強になりました。私は将来に看護師になって多くの人に安心して治療を受けてもらいたいと思っています。赤十字の一員として安藤先生といつか働けたらいいなと思いました」
などといった声が上がりました。
1年がたった現在、イスラエル・ガザに加えて周辺国にも戦火が広がっていて、人道状況は悪化の一途をたどっています。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
「イスラエル・ガザ人道危機救援金」
受付期間: 2023年10月17日(火)~2025年3月31日(月) ※受付終了日が2024年9月30日から延長となりました。
使途 : 赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟、イスラエル・ダビデの赤盾社、パレスチナ赤新月社、日本赤十字社が行う救援・復 興支援活動等に使用されます。※周辺国等に人道危機が波及した場合には、その対応を含む。