【速報】ミャンマーでマグニチュード7.7の地震が発生、赤十字は最前線で活動中
2025年3月28日、午後0時50分頃(現地時間)、ミャンマーのザガイン地方を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。その12分後には、同地域でマグニチュード6.4の地震も発生し、現地では多くの被害が生じています。
これらの大きな地震は、震源の深さが約10kmと非常に浅く、ザガイン地方をはじめ、近郊のマンダレー(人口150万人が暮らすミャンマー第2の都市)では建物や橋の倒壊が報告されるなど、甚大な影響を及ぼしています。また、隣国のタイや中国でも大きな揺れが観測され、高層ビルの倒壊による死傷者の発生など、広範囲に被害が出ています。
さらに、ザガイン地方やマンダレー、ヤンゴンなどでは電気やインターネットの切断が報告されており、必須インフラへの影響が、救護活動の迅速な展開を妨げることも懸念されています。
被害状況の全容把握には時間を要する見込みですが、大規模な建物被害や人的被害が予測されています。
損壊した建物の中で捜索・救助活動を行うミャンマー赤十字社スタッフ©ミャンマー赤十字社
■ミャンマー赤十字社のボランティアが活動中
ミャンマー赤十字社は発災直後から緊急対策本部を設置し、被災地支部の赤十字ボランティアや本社の救援チームを動員して、捜索・救助活動や負傷者への応急手当および病院への搬送、被害状況のアセスメントを実施するなど、迅速に対応しています。また、SNSを通じて住民に対し、地震発生時の行動に関する注意喚起を行うなど、二次災害の防止にも努めています。
負傷者を抱きかかえるミャンマー赤十字社スタッフ©ミャンマー赤十字社
また、国際赤十字・赤新月社連盟アジア・大洋州地域事務所においても、ミャンマー赤十字社やタイ赤十字社と密に連携し、現地の状況・ニーズ把握に努め、緊急救援アピールの発出等、赤十字全体としての支援方針を検討しています。
なお、ミャンマー赤十字社はマンダレー、ヤンゴン等の9ヵ所に「救急車配送センター」を設けており、平時・災害時を問わず負傷者や急病人の救急搬送を行っています。日本赤十字社は2023年より、この救急サービスの強化を支援してきています。
引き続き、現地と密に情報交換をしながら、日本赤十字社からも必要に応じた支援を行っていきます。