【速報2】ミャンマー地震:日赤は現地へ連絡調整員の派遣を決定
ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の大地震から3日。強い揺れは隣国タイや中国でも感じられ、ミャンマーではマグニチュード4.3~6.7の余震が少なくとも13回発生しています(3月29日現在)。3月29日、今回の大地震の発生により、ミャンマーの国家自然災害管理委員は6つの地震被災地に対し緊急事態を宣言しました。
ミャンマーの被災地では現在40℃を超える猛暑に直面しており、日中の最高気温は44℃に達する厳しい暑さに見舞われる中、懸命な救援活動が続けられています。
発災直後から行方不明者の捜索・救助、負傷者の応急処置や近隣病院への搬送を行うミャンマー赤十字社スタッフ©MRCS
【被害状況】
ミャンマー(3月30日現在)
死者数:1,644人
負傷者数:3,408人
行方不明者:200人以上
タイ(3月29日現在)
死者数:9人
負傷者数:9人
行方不明者:100人以上
被災地では、インフラに甚大な被害がでており、被害状況の把握は困難で、その全容はまだつかめていません。
ミャンマーのサガインでは70%以上の建造物が大きな被害を受けたと報告されています。同国の主要都市であるヤンゴン・ネピドー間の高速道路を結ぶ2つの橋は損傷しアクセスは遮断され、被災地各地での電話やインターネットなどの通信手段は依然として限られている状況です。
さらに、今回の地震は、武力紛争、政情不安、災害(2024年の大規模洪水や熱波など)によって生じたミャンマーの厳しい人道状況をさらに悪化させています。地震被害に対する緊急救援と、複合的人道危機への対応を含めた中長期的な支援が求められます。
■現地赤十字社は被災地での救援活動を展開
ミャンマー赤十字社
ミャンマー赤十字社は、発災直後から緊急対策本部を設置し、最も被害の大きかった地域に赤十字ボランティアを派遣し、捜索・救助活動を展開しています。マンダレーでは、これまで少なくとも50人の負傷者の応急手当を行い、7人の重傷者をマンダレーの病院に搬送しました。
また、巡回診療チームや救援物資の配付、こころのケアの実施等の準備を進めている他、SNSを通じて住民に対し、余震などに備え、地震発生時の行動に関する注意喚起を行うなど、二次災害の防止にも努めています。加えて、赤十字国際委員会(以下、ICRC)と連携して、家族と離ればなれになってしまった人びとの再会・連絡を回復するための支援を行っています。
その他、ミャンマー赤十字社は、緊急アセスメント・調整チームを派遣して被災地の被害状況調査等を開始しています。
タイ赤十字社
タイ赤十字社は3月29日、地震の影響を受けた各地で飲料水や衛生用品セットを配付するなど、緊急支援を実施しました。また、巡回診療チーム等を必要に応じて派遣できるようスタンバイさせるとともに、揺れを観測したタイ北部の支部を通じ、当該地域内での支援ニーズの調査を実施しています。
飲料水等の救援物資の配付準備を実施©TRCS
■国際赤十字・赤新月社連盟は資金援助を決定
国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)及びICRCは発災直後から、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社、中国紅十字会を含む各社からの情報収集・支援調整を実施しています。3月29日には、日本赤十字社(以下、日赤)を含むパートナー各社との情報共有会議を開催しました。
パートナー各社との情報共有会議の様子©MRCS
連盟はミャンマー赤十字社の救援活動を支援するため、災害救援緊急資金(DREF)から200万スイスフラン(約3億4,000万円)の資金援助を行い、また3月29日付で緊急救援アピール(連盟事務局分で8,000万スイスフラン:約136億円、支援対象7万5千人)を発出しました。この緊急救援アピールに基づき、ミャンマー赤十字社を中心に、水・衛生、地域保健、シェルター支援など、被災者への緊急救援、早期・長期復興支援を行う計画です。
■日本赤十字社は職員の派遣を決定
日赤は、発災直後から、連盟、ICRC及びミャンマー赤十字社を含む各国赤十字社等と緊密に連携し、情報収集・支援の調整を継続しております。また、4月1日夜に、日赤本社から現地に向けて連絡調整員を派遣することとしており、その他、さらなる保健医療要員等の現地派遣の調整を行っています。加えて、連盟から発出された緊急救援アピールへの資金援助の準備を進めています。
(地図)ミャンマー地震被災地