レバノン人道危機救援
イスラエルとガザの武力衝突激化から2024年10月で1年が経過しました。人道危機は周辺国であるレバノンにも広がっており、同国での影響はイスラエルと国境を接する南部にとどまらず、首都ベイルートにまで及んでいます。レバノンでは2006年以降最大のエスカレーションとも言われ、昨年10月以降これまでに3200人以上の死者、1万4000人以上の負傷者が報告されています(レバノン保健省:2024年11月11日時点)。また、130万人を超える人びとがより安全な場所を求めて自宅を離れての避難を余儀なくされています。約87万人がレバノン国内で、また51万人以上(約7割がレバノンで暮らしていたシリア難民、約3割がレバノン人)がレバノンからシリア等へと国境を越えての避難生活を送っています(OCHA:11月11日時点)。近年深刻な経済危機に見舞われているレバノンでは、さらなる食料や医薬品価格の高騰等、より一層の混乱が懸念されます。
こうした事態を受けて、2024年10月15日(火)から2025年3月31日(月)まで「レバノン人道危機救援金」を募集しています。ご寄付いただいた救援金は、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、レバノン赤十字社、日本赤十字社等が実施するレバノン国内およびレバノンからの避難民を受け入れるシリアをはじめとする周辺国とその他の国々における救援・復興活動等に充てられます。
支援の概要
レバノン赤十字社やパレスチナ赤新月社レバノン支部を中心に、赤十字は、負傷者の捜索・救助活動、救急車での搬送、治療等の緊急医療サービスを提供するほか、日々の情勢悪化に伴う多数の避難者への救援物資の配付等を行っています。
出動するレバノン赤十字社の救急隊©LRC
避難所で避難してきた方の話を聞くレバノン赤十字社のスタッフ©Mohamad Yassin/ICRC
救助にあたるパレスチナ赤新月社レバノン支部の救急隊©PRCS
レバノンからの避難者の登録を行うシリア赤新月社のスタッフ©SARC
レバノン赤十字社と共に支援に必要な車両を手配する国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のスタッフ©LRC
レバノン赤十字社と共に支援物資を手配する赤十字国際委員会(ICRC)のスタッフ©Mohamad Yassin/ICRC
これまでの赤十字ニュース
【速報2】レバノン人道危機:深刻化する人道危機、赤十字の活動
【速報】レバノン人道危機:レバノンでの赤十字による支援を拡大。日赤は10月15日より海外救援金の受付を開始
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