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東日本大震災活動レポート

福祉サービス

大槌町(岩手県)の災害公営住宅で竣工記念式~台湾からの支援で建設

13/09/03

 日本赤十字社が整備費用の一部を助成して、岩手県大槌町に建設されている災害公営住宅のうち大ケ口(おがぐち)に造られた60戸がこのほど完成し、8月29日に竣工記念式が行われました。
 日赤からの助成金は、台湾赤十字組織から寄せられた海外救援金を活用したもので、竣工記念式には台湾から王清峰会長らも駆けつけ、「被災された方々がこの公営住宅で、少しでも安心した生活を送れることを祈っています」と入居者を激励しました。
(写真左:完成を祝うべく、快晴の中で行われたテープカット)

 大槌町は東日本大震災による津波で居住可能エリアの約6割が被災。町の税収も震災前に比べて大きく減少しました。整備費用の支援は、大槌町のこうした財政状況を踏まえたものです。県整備分500戸の半分にあたる250戸と大槌町が整備する480戸の合計730戸を対象に、本来なら町が負担しなければならない約14億円を日赤が助成しました。
 竣工記念式で挨拶した大槌町の碇川豊町長は「心温まるご支援をいただきまして、心から感謝しております」と述べるとともに、台湾赤十字組織に対して「我々はこのご恩は忘れません」と感謝の意を表明しました。
(写真右:住宅の入り口には台湾からの支援を示す石碑が建てられました)

 入居者を代表して碇川町長から住宅の鍵を受け取った寒河江(さがえ)絵梨子さんはホッとした表情で「今までは、今日どうしようと心配することばかりでしたが、もう少し先のことも考えて過ごせます」と新しい生活への希望を語りました。
(写真左:大ケ口の災害公営住宅は木造長屋平屋または二階建て。4LDKの間取りも6戸用意されています)