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東日本大震災活動レポート

医療支援

いつでも診てもらえる安心感
石巻市夜間急患センター 再開から3カ月で3000人を診療

12/03/16

 夕闇せまる小高い丘の中腹に、明々と光を灯す小さな診療所―日本赤十字社の支援により昨年12月から診療を再開している石巻市夜間急患センター(宮城県)です。開設から3カ月間でおよそ3000人を診察。夜間でも安心して掛れる医療施設として地域住民の健康を支えています。

 夜間急患センターは人口5万人以上の市に対して設置が義務づけられているもので、主に入院の必要がない患者さんを診察します。石巻夜間急患センターは震災以前、年間約1万5000人の患者を受け入れ、市内はもちろん県北の住民の急病にも対応してきました。
ところが、東日本大震災で発生した津波により、市内の医療施設は石巻赤十字病院を残し壊滅状態に。急患センターも1階が冠水、医療機器等が使用不能となり、機能を完全に失ってしまいました。そのため、患者は石巻赤十字病院に集中し、同病院の本来の役割である「一刻を争う重篤患者の処置」を全うできない状況が続いていました。

(写真:石巻市民に安心を提供する夜間急患センター)

 日本赤十字社は市からの要請を受けて、急患センターの支援を決定。プレハブ2階建ての仮設診療所の建設を支援するとともに、ベッドやエックス線一般撮影装置などの医療機材を寄贈しました。内科、外科、小児科などの科目で12月1日から診療を始めています。

 日本赤十字社は今後も、被災地の病院や診療所などの再建を通して、地域全体の医療サービスの復興を支援していきます。

(写真:夜間急患センターの診察室)