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東日本大震災活動レポート

教育支援

福島県飯館村の小学校に仮設体育館が完成

12/04/25

「多くの方に支えられての開校。子どもたちのエネルギーで復興に向かいたい」(菅野典雄村長)

 原発事故で村ごと避難が続く福島県飯館村で、隣の川俣町に建設した3つの合同小学校の仮設体育館がこのほど完成しました。日本赤十字社は、海外の赤十字から寄せられた救援金をもとに、体育館建設を支援。4月20日(金)に全校児童約220人と村の関係者が出席し開校式が開催されました。

(写真:児童と一緒にモニュメントの除幕をする関係者)

 飯館村の草野、飯樋、臼石の3つの小学校は、先月まで避難先の川俣町で中学校の教室を間借りして授業を行ってきましたが、新しく建設された校舎と体育館が新しい学び舎になります。日本赤十字社は、公的な資金で賄われなかった同小学校の仮設体育館の整備を支援しました。放射能への不安により屋外での活動が制限される中、完成した体育館は、体育の授業や学校行事などに活用され、子供たちの心身の健やかな成長を支えます。

 式典では、東京の声楽家 楠本晶子さんが「この道」や「故郷」を披露。村長をはじめ来賓の方々、教職員と共に元気よく歌う子供たちの歌声が体育館に響き渡りました。児童代表の今野凱斗くんからは「待ちに待っていた体育館、校庭で友達と思いっきり遊べるようになったことがとてもうれしいです。」とお礼の言葉がありました。

 この事業は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県に対して実施する教育支援プログラム※(日赤キッズクロスプロジェクト)の一つです。なお、体育館の建設支援は、岩手県大槌町に次いで2番目です。
 日赤は、今後もプロジェクトを推進し、子どもたちに笑顔を届ける事業を行っていきます。