12/02/06
原発事故により、福島県の浜通りから会津若松市に移転している大熊町立幼稚園で、平成23年11月から、給食サービスが再開されました。日本赤十字社が食器や調理器具、運搬車などを手配したことで、体制が整ったもの。日赤は、温かく栄養バランスの取れた給食で、園児たちの健やかな成長を応援しています。
町内全域が警戒区域に指定された大熊町では、3分の1を超える町民が会津若松市に避難。仮設住宅や町役場の出張所を同市に設置したほか、使われていない校舎を借り受け、幼稚園、小学校、中学校の「会津若松分校」をそれぞれ開校しました。
(写真:おいしい給食に食欲もアップ!)
学校給食については、小中学校分は会津若松市の給食センターが引き受けるなどして既に再開されていましたが、幼稚園は午前保育やパン給食で対応。「園児たちにも温かい給食を」という大熊町からの依頼を受け、日赤が「海外救援金」による復興支援事業として協力したものです。
(写真:運搬車贈呈の様子)
温かくておいしい給食には園児たちも大満足の様子。園長の林先生は、「子どもたちはたいへん喜んでいます。いただいた食器は大切に使っていきます」と感謝の言葉を寄せてくれました。
(写真:「いただきます」を待つ子どもたち。給食の時間では、食事のマナーや当番の役割も覚えます)