12/01/20
クリスマスを目前に控えた12月下旬、福島県会津若松市に移った大熊町立大熊幼稚園と岩手県大船渡市の明和保育園で「移動映画館」を開催しました。
この企画は、「被災地の子どもたちに夢と元気を届けたい」というソニーグループの思いと、いのちと健康を守る日本赤十字社の活動が一致して実現したもので、映像は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントから無償で提供されました。
今回上映したのは、子どもたちに大人気のテレビアニメ「ぜんまいざむらい」。特設の大型スクリーンを園児たちは食い入るように見入っていました。
大熊町は福島第一原子力発電所から半径20km圏内の警戒区域に位置しています。現在でも多くの住民がおよそ80Km内陸に離れた会津若松市に避難しており、大熊幼稚園も同市に移っています。震災以降、生活が一変した子どもたちですが、上映後の子どもたちからは「おもしろかった!」との元気な感想が聞かれ、たくさんの笑顔を見ることができました。
その後、日本赤十字社のスタッフが「風邪予防教室」を実施。クイズ等を交えて、風邪に負けず元気に冬を乗り切る方法を学びました。
「うがい、てあらい!なんでもよくたべる!げんきにあそぶ!」という3つの約束を皆で確認した後、風邪予防のマスクやハンカチなどをプレゼントしました。
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一方、岩手県大船渡市の明和保育園では、移動映画館にあわせてクリスマス会が開催されました。クリスマス衣装に身を包んだ岩手大学青年赤十字奉仕団が「あわてんぼうのサンタクロース」の合唱とハンドベル演奏をプレゼントすると、園児たちも加わり元気な歌声を会場いっぱい響かせました。先生からは「子ども達にとって、イベントは一大事で、とても楽しい出来事。今回クリスマス会をこんなに立派にできたことは本当に嬉しい」といった感想が聞かれました。
日本赤十字社では、今後も被災地の子どもたちのこころと体の健康を守るため、「移動映画館」をはじめ、様々な活動を続けて参ります。