11/08/24
夏休みを目前に控えた7月25日、岩手県山田町立船越小学校で日本赤十字社主催による熱中症予防の授業を開催しました。船越小学校は津波の被害を受け、現在は県の研修施設である「陸中海岸青少年の家」に避難しています。
今回の主役は、5年生の児童。授業のはじめに、日赤のスタッフが赤十字の役割と活動について紹介しました。子どもたちからは「避難所で赤十字マークのついた救援物資を見た」、「赤十字マークをつけた人に会った」など声があがりました。この小学校が間借りしている施設の一部は、現在も避難所にもなっており、子どもたちにとって赤十字は身近な存在になっています。
子どもたちは熱中症の主な原因と症状を勉強した後、予防方法をグループごとに考えて、発表しました。
(写真:「水分をこまめに取る」「外出するときは帽子をかぶる」など熱中症の予防方法を発表する子どもたち)
続いて身近にあるタオルを使ってできる予防法を実践。タオルを濡らし、「パッ!」と開く、または「振り」などして空気に触れさせることで、タオルが少し冷たくなります。「冷たくて気持ちいい!」と感想を言い合いながら、楽しくその効果を学びました。
「熱中症は予防をすれば防ぐことができます。夏休み中、このクラスから熱中症を出さないようにしましょう!」と最後にクラス全員で約束。この夏を、元気に乗り切ることを約束しました。
日本赤十字社では、今後も被災地の子どもたちの健康と安全を守る活動を続けて参ります。