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東日本大震災活動レポート

教育支援

ぬり絵で熱中症を予防しよう!被災地で「赤十字健康安全教室」を開催

11/08/02

梅雨が明け、いよいよ夏本番をむかえた7月11日、岩手県山田町の学校法人光明学園・山田幼稚園で、園児と保護者を対象に「赤十字健康安全教室」を開催しました。

 はじめに3-5歳の園児44人が、うちわのぬり絵に挑戦。思い思いの色を塗って自分だけのオリジナルうちわが出来上がりました。うちわのイラストは熱中症の予防方法を描いたもので、園児たちはぬり絵を楽しみながら、「外に出かけるときは、帽子と水筒を忘れない」などの注意点を学びました。

 「ぼくのうちわ、見て!」、早速出来上がったうちわを手にみんなでパタパタ。教室に元気な声とさわやかな風が行き渡りました。

 一方、保護者を対象とした教室では、救急法などの講習会を行う指導員が子どもの熱中症予防とこころのケアについて講演しました。

 子どものための熱中症予防法では、「子どもたちは暑くても夢中になって遊んでしまうので、お母さんが気をつけてあげて」とアドバイス。災害に直面した子どものこころのケアについても「震災時の体験を繰り返し話す子どもがいますが、耳を傾け、“怖かった”という思いを受け止めてあげてください。傾聴と受容は子どもが自分で立ち上がるきっかけになります」と話しました。

 参加したお母さんからは「予防法だけでなく、熱中症になってしまったときの対処法を知ることができてよかった」「子どもが津波の遊びをしていることがあり、困惑しましたが、気持ちを受け止めながら接しようと思います」といった声が聞かれました。

 日本赤十字社では、岩手県、宮城県、福島県の3県で被災した子どもたちのいのちと健康を守るため、様々な支援(KIDS CROSS project:日赤キッズクロスプロジェクト)を行っていきます。