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東日本大震災活動レポート

教育支援

津波で全壊した保育園の新園舎が完成~岩手県大槌町~

14/08/12

大槌町役場の方々をはじめ、多数の来賓が参加しました

 東日本大震災で被災し、日本赤十字社(以下、日赤)の支援によって高台に移転新築された岩手県大槌町の吉里吉里保育園が8月2日、新園舎で落成記念式典を行いました。

 同保育園は津波によって全壊・流出。以来、民家やお寺、仮設のプレハブ園舎での保育を続けてきました。また旧園舎があった場所が町の復興計画で非居住区域となったため、園舎を移転新築する必要もありました。

虹色のデザインが青空に映える新園舎

 日赤は子どもたちが安心・安全に保育され、保護者も安心してわが子を預けられる環境を整備することは、大槌町の復興を支援することにつながると考え、台湾赤十字組織から寄せられた海外救援金を活用して、新築・移転を支援することを決定。

 新園舎(敷地面積2200平方メートル、鉄骨2階建て)は浸水想定区域外の山林を造成し、建設が進められてきました。

東谷理事長から感謝状を手渡される台湾赤十字組織の王会長(中央左)

 落成式では吉里吉里保育園の東谷藤右ェ門理事長が、「震災後、わらをもつかむ思いで民家の部屋を間借りして、保育を再開しました。皆さまのこれまでの保育園に対するご支援に、感謝を申し上げます」とあいさつ。

 また日赤に多くの海外救援金を寄せていただいた台湾赤十字組織の王清峰会長は、「子どもは未来の希望であり、ここのお子さまたちが安心で無事に、そして幸せに成長することを信じています」と被災地の皆さんを応援しました。

子どもたちは『ひょっこりひょうたん島』の劇を披露。大槌町はひょうたん島のモデル、ほうらい島があることで有名

 日赤は東日本大震災以来、被災地に対してさまざまな支援を行ってきました。今後も一日も早い復興を目指して、引き続き支援を続けていきます。