13/03/29
今後起こりうる大規模災害への対応能力を強化するため、日本赤十字社は平成24年度から新たな救護資器材を整備中。天候が厳しい環境でも長期間耐えられる大型テントや、被災地での指揮本部機能を備えた車両などの配備を来年度にかけて順次進めていきます。
新装備の拡充は、東日本大震災の救護活動経験を踏まえたもの。課題に挙がったのは、初動時の通信手段の確保や、被災地への救援物資や救護班要員の安定的な輸送、後方支援体制の整備などです。これらの諸課題をクリアするため、資機材整備にあたっては、①日赤救護班の活動拠点の強化、②初動時の情報収集の重要性についての考慮、③初動時の被災地での指揮本部機能確保などを基本方針としました。
(写真:救護所用の大型テント)
具体的には、救護所用の大型テントや救護班の医療機能を向上させるドクターカー、衛生携帯電話などを各都道府県支部に配備。
大規模災害時に長期間にわたり組織的な救護活動を行うため、今回初めて導入した現地災害対策本部車両のほか、通信指令車や医薬品調剤庫などを整備します。
今後、導入した救護資機材は、災害時に有効に活用できるよう、各都道府県支部や全国6ブロックの地域単位、自衛隊や海上保安庁等の防災関係機関との連携した救護訓練などの場において習熟を積み重ねて行きます。
来年度以降は、「情報収集のために必要な通信インフラ」「放射能災害対応装備」などの整備について検討を進めていく予定です。
(写真:現地災害対策本部車両)