14/12/26
間近で見る飛行機は迫力満点。整備士から説明を受ける目は真剣そのものでした
「被災した街が必ず復興することを子ども自身が見て、未来を担う人間に成長してほしい」「神戸がどのように復興へ歩んだのか、この目で見て確かめたい」
そうした思いを胸に東日本大震災で被災した計40人が12月6、7日、20年前の阪神・淡路大震災の被災地の一つ神戸市を訪問し、復興への思いを新たにしました。
神戸訪問と交流会はANAグループ・全日本空輸株式会社(以下、ANA)の協力を得て開催したもので、昨年に続く2回目の開催となります。
岩手県、宮城県、福島県から参加した親子20組は、被災者との交流や神戸ルミナリエ見学、伊丹空港の機体整備工場見学などを行いました。
阪神・淡路大震災の経験者からの温かい言葉に思わず涙をぬぐう参加者
日本赤十字社兵庫県支部で開いた交流会では、保護者と阪神・淡路大震災を経験した赤十字ボランティアが、互いの経験を語り合いました。
福島県から参加した鈴木知恵子さん(36歳)は「災害で負った心の傷はなかなか癒えません。阪神・淡路大震災の被災者の皆さんも、今も心の傷を抱えているのでは」との思いを吐露。
大内忍さん(43歳)は「被災経験を持つ同じ境遇の方がたと思いを共有できました」と話します。
ルミナリエの光に、東日本の一日も早い復興を願います
犠牲者の鎮魂と震災の記憶を語り継ぐため毎年12月に開催される光の祭典『神戸ルミナリエ』の見学では、荘厳な光のシャワーに包まれ、参加者に笑顔が広がりました。
「福島にもルミナリエのような復興の象徴ができるといいな」「復興に向けての元気をもらいました」などの声が上がりました。