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東日本大震災活動レポート

生活再建

被災地にも近づく春の足音
日赤の「冬場対策セット」でもうひと頑張り

12/03/07

 東北の厳しい寒さも3月に入り、出口が見え始めてきています。日本赤十字社は、岩手、宮城、福島の3県でプレハブ仮設住宅に入居する方々に、健康に冬を乗り切ってもらおうと、断熱シートと保温パッドからなる「冬場対策セット」を配付してきました。

 プレハブ仮設住宅の防寒対策をめぐっては、断熱材の追加や窓の二重サッシ化、畳の設置などが国庫負担の対象になることが示されていました。日赤は、被災3県や市町村と協議のうえ、そうした国の施策を補完する支援を行うこととし、海外救援金を財源に、昨年10月29日から冬場対策セットの配付をはじめました。2月上旬までに断熱シート5万8621枚、保温パット7万7835枚を配付し、被災者からは「布団敷きにパットを利用している」「壁に断熱シートを貼って室温が高くなった」などの声が寄せられています。さらに、仮設住宅に併設された集会所や談話室には、こたつ982台を提供し、住民同士が暖をとりながら交流を図れるよう支援を行いました。

 日本赤十字社は、仮設住宅などで暮らす方々の健康を守るため、今後もニーズに応じた支援を続けて参ります。

(写真:寒い日も保温パッドで安眠)