14/04/16
地域復興に向けた話し合いや住民の憩いの場となる集会所「海友館ドイツハウス」が、宮城県石巻市寄磯地区に完成し、4月12日に落成式が行われました。
同ハウスは、ドイツ赤十字社を通じて日本赤十字社に寄せられた海外救援金から約9000万円を支援し、建設を進めていたものです。
落成式には、ドイツのシュテファン・ヘルツベルク駐日公使も出席。
「地域社会が協力して取り組んでこそ、コミュニティーの形成が進むものと思います。集会所に地域の皆さまが集い、さまざまな活動の場として活用されることを期待しています」と復興に向けて歩みを進める住民を激励しました。
石巻市の亀山紘市長は、「集会所の建設にあたりドイツ本国の皆さまには、心から感謝申し上げます。この集会所が地域の人と人とを結び、絆を大切にする大きな懸け橋となってほしい」とドイツからの支援への感謝を述べるとともに、ハウスが地域復興へ果たす役割への期待を述べました。
(写真右上:落成式でのテープカット。右から3人目が亀山石巻市長、同5人目がシュテファン・ヘルツベルク駐日公使)
寄磯地区は、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域の一つ。住宅や漁業関連施設などとともに集会所が全壊したことで、地区の復興に向けて住民が集える新たな施設が求められていました。
ドイツハウスは、復興に向けた会議のほか、住民の健康増進の活動、子どもたちや高齢者のレクリエーション、地域の各種集会などに活用されることが期待されています。
(写真上:ドイツからの支援に対して、感謝の看板が掲げられています)