14/04/18
赤十字広報特使の女優・藤原紀香さんが4月5、6日、岩手県内で行われた三陸鉄道全線運行再開記念式典に出席。記念列車に乗って沿線住民の皆さんとともに運行再開を喜び合いました。藤原さんは東日本大震災直後から被災地活動を続けてきました。
三陸鉄道は津波によって駅舎や高架橋、線路など317カ所が被害を受け、北リアス線(宮古―久慈)と南リアス線(盛-釜石)が全線で不通に。クウェート政府から寄せられた海外救援金約400億円の一部が新車両導入や駅舎整備に活用され、今回3年ぶりに全線で運行が再開されました。
(写真:記念列車に乗車した赤十字広報特使の藤原紀香さんを一目見ようと、駅ホームには子どもたちが集まった)
クウェート大使「私たちはいつまでも親友」
5日、春の日差しを浴びながら走る南リアス線の記念列車を、大勢の住民が沿線や各駅で大漁旗やクウェート国旗を振って出迎えました。駅ごとに虎舞(とらまい)や大太鼓などの郷土芸能が披露され、自慢の海産物をふんだんに使った料理などが振る舞われる中、藤原さんやクウェートのアル・オタイビ駐日大使らが笑顔で住民と交歓。運行再開によって復興に大きな一歩を踏み出した喜びが、車内とホームにあふれました。
6日、宮古市で行われた北リアス線運行再開式典でアル・オタイビ大使は「クウェートは日本の皆さんへの支援を続けていきます。私たちのことをいつまでも一緒にいる親友だと思っていてください」とあいさつし、出席者から大きな拍手を受けました。
(写真:4月6日に開かれた宮古駅での式典の様子)
藤原紀香さん、震災直後誕生の子と再会
藤原さんは釜石駅前で、震災直後に生まれ避難所で藤原さんが抱っこしたことがある男の子と奇跡的に再会。また記念列車が停車した田野畑駅では、住民から「いつも岩手に来てくれてありがとう」と感謝されました。こうした喜びを胸に藤原さんは「この開通によって岩手の皆さんがもっと笑顔になり、復興にもっと近づくことを願っています。赤十字特使として、これからも被災地のサポートを続けていきます」と決意を語っていました。
(写真:宮古駅の前周辺。地元の住民の方や報道関係者で駅周辺は人、人、人)