東アジア・ユースネットワーク(EAYN)会議2023に出席
東アジアユースネットワーク(East Asia Youth Network、以下「EAYN」という。) は、東アジア地域の各赤十字社のユースが主導するプラットフォームです。その目的は、各社ボランティア活動やサービスを提供するコミュニティに前向きな変化をもたらすことで、日本赤十字社、モンゴル赤十字社、大韓民国赤十字社、朝鮮民主主義人民共和国赤十字、中国紅十字会、中国紅十字会香港支部、中国紅十字会マカオ支部で構成されています。
今年度の会議は7月11日~13日の3日間、中国紅十字会香港支部と国際赤十字・赤新月社連盟(以下「IFRC」という。)の共催で開催され、日赤からはユースボランティア1名と本社ユース・ボランティア担当職員1名が出席しました。
各地のユースを繋ぎ、若者の声や意見や提言を表明し、活発なコミュニケーションと情報交換をする場として開かれる本会議は、コロナ禍を経て4年ぶりに対面にて実施されました。
また今回は、同期間に香港にて開催されていた東アジア各社の社長や事務総長などのリーダーが集まる「EA5+ Leaders’Forum」にも出席する機会があり、各社のリーダーに向け、ユースボランティアが抱えている課題と必要な支援など、会議で議論された内容の報告をしました。
EAYNの取り組み
今回の会議では、各社のユースボランティアが行動計画に基づき取り組んだ活動の進捗状況やそれぞれの課題等を共有し、行動計画の見直しや今後の取り組みについて協議を行いました。各社のユースボランティアの文化や社会環境は異なりますが、同じ赤十字のボランティアとして、活動の推進や、ユースボランティアのモチベーション維持などについてどのように取り組んでいくのか、活発な議論が行われました。
ユースの活動を活性化させるためにEAYNができることについて話し合いました
活動計画策定のためのブレインストーミング
グループに分かれ意見を出し合うメンバー
ユースボランティアの活動推進
2009年のソルフェリーノ ユース宣言(556.7 KB)でユースが目指すビジョンや取り組みを明確にしたことを契機に、ユースの赤十字運動への参画促進の機運が世界中で高まりました。2013年以降の国際赤十字・赤新月社連盟総会には、各社ユースの出席枠が設けられ、連盟の最高意思決定機関において、ユースボランティアの積極的な発言も見られるようになっています。また「ユースの活動参画に関する戦略(Youth Engagement Strategy、通称Y.E.S)」が総会にて承認されたことで、ますます若いボランティアの活動を後押ししていこうという機運が高まっています。今回の会議ではY.E.S 2.0のアップデートに向けた議論も行われました。
日本でのユースボランティアの取り組み
赤十字運動へのユースの参画が促進される世界の動きを受け、2016年度に日本赤十字内に本社直轄の委員会として赤十字ユース委員会が設立されました。本委員会は日赤のユースボランティアがより主体的に活動し、活動にかかる課題を解決できるよう、全国の日赤ユースと協力しながら、必要な議論及び取り組みを行っています。また世界のユースと日本のユースをつなぐパイプ役も担っており、本委員会から1名をEAYNメンバーとして登録をし、活動を行っています。
2023年度は全国から集まった9名の委員によって構成されており、取り組み内容ごとにプロジェクトに分かれ自主的に活動をしています。
赤十字ユース委員会の昨年度の活動実績(アニュアルレポート)
今回の会議に参加したユース委員は、「ユース委員として今回得られた知見を国内の活動に役立てることはもちろん、国内で得た成果を海外へ発信することで、海外ユースへも貢献していきたいと考えています」と今後の活動への意気込みを見せてくれました。
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